第3回八ヶ岳トレイルフェスティバル(2001/5/27-28)

開催日:2001/5/27-28
場所:長野県小海町

名前にひかれて最初から出たいと思っていましたが、今回初めて参加してきま した。主催は地元だが、ランナーズウエルネスという会社がやっている。以前より 「森を走ろう!」に大会のリンクを依頼され、面白そうと 思ったのでリンクして いる。開催している大会は主にウルトラマラソンだが、湘南ビーチマラソンなんて 変わったのもやっている会社だ。 この大会の直前には、今回の場所とかなり重なる ところで野辺山ウルトラマラソンも開いている。

さて、今回の大会だが、従来からやっていたトレイルラン、MTBに加え トー夕ス の協力を得てオリエンテーリングが加わった。競技としては、トレイルラン+MTB+ オリエンテーリングのエキスパートや、クロス カントリー+MTBのデュアスロン、 トレイルラン+MTBのチャレンジやそれぞれの単独種目など多彩だ。おまけに、そば うちや温泉マラニック などもある。わたしは、エキスパートはちょっと厳しいので 遠慮して、トレイルランとオリエンテーリングそれぞれの単独種目にでた。

<26日(金)> トレイルランが朝スタートなので、前日は休もうと思っていたが仕事があり、夕方 早めに会社をでた。小海だから小淵沢経由という頭だったが 今回調べたら長野 新幹線佐久平経由が早くて金額も同程度というのには驚きました。菅平に行くには 何度も乗ってますが、こういう場所にも 向いているとは思わなかった。という事 で、夜8時には駅につき民宿の迎えの車にのった。民宿は大すみ屋という所で、 一泊2食6000円 だった。「ふき」がいろいろ出てきて美味しかった。

<27日(土)> 朝6時30分に起きて朝食。大阪から来た「遊の会」の人の車に同乗させてもらい 会場に向かう。3人ともMTBを持ってきている。MTB がメインで、トレイル ランにでる人もいる。 会場は小海リエックスというリゾートのスキー場だ。参加者は毎年100人ずつ 増えているそうで、今年は300人くらい。立山登山マラニックで会った吉岡さん にあった。昨年12月の大阪の大会で初OLをしたが、今回はOLはしないとの事。
 
スタート地点に行くと、いかにもアドベンチャーレースっぽい 格好をした人が一杯いる。背中に小型のザックをしょってそこからチューブを出し ていて、ストックを持っている。山岳耐久レースにもそういうスタイルは多いが、 あの大会はランナーらしい格好、山歩きという格好 と多彩なのに対して、この 大会ではアドベンチャーレーススタイルが圧倒的にメインという感じだった。ま、 股旅物の格好をした人もひとりいましたけどね。 わたしは、ハーフスパッツ、OLシューズ、水のボトル用にデイパック、カメラ用 にウエストバックという格好。気楽なマラニック程度の服装にした。靴も普通の ランニングシューズにしようかと思ったが、競技説明で 雪が残っていると聞き、 OLシューズにした。これは正解だった。

オリエンティアとしては、上坂、伊藤、関口、中村の各氏にあった。 関口君は デュアスロン参加、他はみんなトレイルランにでる。
 
いよいよスタート、いきなりスキー場の急斜面できつい。女性も何人 もいる が、さすが体力あるようだ、小柄でもぐいぐい登っていく。しかし、急だ。とても 走り続けられなくて、歩く。延々と登り、 上級ゲレンデの一番上まで登り、やっと 少しなだらかになる。そして林道を横切り、いよいよ登山道。すこし行くと、残雪 がでてきた。 道に盛り上がるように残っているので、横にずるっと滑ってしまい 走りにくい。雪が飛んでふくらはぎにあたると、冷たくて痛い感じで 先行きどう なるか不安を感じる。
コースは白駒池−高見石小屋−中山−黒百合ヒュッテ−しらびそ小屋とまわり 再びスキー場に戻る距離25km、標高差約1000mのコースでした。すっかり雪道 ばかりになり、うっかり踏み込むと膝まで 入ってしまうようなところを越えて アイスバーンの混じる斜面をしばらく降ると、白駒池の第1チェックポイントに ついた。少し水を飲み、写真を撮ってもらう。その間に一度抜いた伊藤君に抜き 返されてしまった。

しばらく走っているとトリムを聞いた女性に抜かれた。後で中村さんに話し たら、TAKUがトリムを売ったが、普段OLをしているわけではないとの事。 また、登りだ。ほとんど伊藤君といっしょに第2CPの高見石小屋についた。 登山者が結構休んでいる中を、ちょっと水を飲むくらいで、すぐにスタート。 この後、ちょっと行くとぐちゃぐちゃの道になりOLシューズで良かったと 思った。そして、また雪道。とても走りにくい。スパイク付きが良かったと思う。 やっと中山?に到着。今回の最高地点、2500m弱だ。途中、晴れ間も覗いて いたが、ここではまた曇で回りの景色はまるで見えなかった。残念。
 
そこで90度、左に折れてしばらくいくと、絶壁沿いの道になる。地図を 渡されたとき、崖沿いの吹きっさらしだと、いやだなあと思っていたが、 かなり木が生えている中の道で良かった。そして、崖から道が離れる地点では 前方に天狗岳が見え、そこで写真を撮っていたら後から来た女性が山をバック にして写真を撮ってくれた。

そして、しばらく下って黒百合ヒュッテにピストン。水をもらったらビール もあるよと言われ、思わず一口、ほんの一口だけどもらってしまった。良い天気 になって来た。出戻り地点に戻ると、そこからはいよいよ本格的な下りになる。 絶壁の傾斜が少しゆるくなった所を下っていくという感じで、いきなりロープが ある。そして、しばらくいくと雪が貼りついた急斜面。 ここもロープがあるので、準備した手袋を出して下る。おっかない。その後、 しばらく大変。かなり急な斜面に雪が貼りついているので腰を下ろして、手も 着きながら半分すべり降りるという感じだった。その急斜面も終わり、ゆったり した地形をしばらく行くと、しらびそ小屋になる。池の横の小屋で水をいただいて ちょっと休む。あとは、そんな急斜面もなく昔のレールに沿ってずっと下って いく。このレール、何に使ったのだろう?などと考えながらいく。細いレールが 2本あり、もうとっくの昔に使うのをやめたようだ。足には大した事のない 斜面だが、レールを使って何かを動かすには急斜面だと思う。

そして、林道にでると登りだ。地図を見ると、スキー場の上の横断した地点 までずっと登りだ。はや歩きで前の人を何にか抜いていく。ここまで来ると気分 はもう楽なものだ。そしてスキー場。急斜面すぎて、スピードに乗ってとはいか ない。いかにブレーキを少なくするかを考えてくだった。そして、スタート地点 が見え、あとちょっとと思ったら、騙されたという感じ。地図では単純に スタート地点に戻るようになっていたが、実はクロカンコースの後半を走るのだ。 スタート地点より100mくらいは下まで降りたと思う。きつかったが最後は 走ってゴールした。 ゴール地点では司会者というのかずっとしゃべりまくりで ゴールした人の名前を読み上げていた。

今日の分は終わりという事であとはのんびり。

靴を洗って着替え、サービスのうどんを食べてひとやすみ。午後はエキス パートのMTBがあるが、稲子湯への送迎バスがあるので、そちらに向かった。 温泉はちょっと狭いが、やはり湯は体がほぐれて最高。浴槽横の、冷泉を飲んだら なかなか炭酸が効いていてうまかった。出た後は恒例ビールを飲みながら、中村 さんや明日OLに出るという人と話した。

そして戻るとまだMTB15kmが続いていた。上坂君はトレイルでトップ だったが抜き返されていた。結局、トータル2位でのゴールだった。レンタルで 足がペダルに固定されないもので頑張ったのだからこれでも大したものだ。伊藤 君もしばらくしてゴール。

そして、夕方になりパーティである。はじまるのが遅れたが会場は満員。 ちょっと食べ物は寂しかったが、抽選会は賞品が多くなかなか盛り上がった。 アシックスの太田さんというオフロード系製品の企画をしている人や、ワコール の人も来て、ランニングシューズやCWXまであたるのだから盛り上がるのも 当然か。結局、クーラーバックがあたりました。

<28日(日)> 大阪から来た3人は、今日は別の大会に行くとかで、宿の人に送ってもらった。 それほど強くないが雨が降っている。

会場では、相変らずアドベンチャーレーススタイルが沢山。いつものOL とは全然感じが違う。国沢氏がOLの説明をするが、なかなか理解しきれない 人がちらほら。前日に簡単な実地のある講習でもできると良いかもしれない。

前日、大会を盛り上げようと突如決まったチェイシングでのスタート。自分 のスタートまで時間があるので会場で途中の放送を聞いているとはやばやと 上坂君がトップにたったとの事。

待っている間に、主催の人、元木、木村の両氏とウィンタートライアスロンの 話で盛り上がった。スキー+ラン+スピードスケートというのが小海で毎年開か れている。一応、1回目の時からあるのは知っているのだが、まだ参加していない。 来年あたり参加してみようかと思う。

そうこうするうちに上坂君トップでゴール。なんとか自分のスタートに間に 合った。スタート地点に急いで行った。レースはいきなり1番で失敗。2番も 道から直進したが、やぶがきつい。ここで木村氏に先行された。5番の近くの 登り坂で再び木村氏に追いつく。6番を取った後、尾根を横断して北西の道に出る とアドベンチャーレース系の人が何人かいた。どうも、道を回って来たようだ。 追い抜いて、7番を取り、8番の近くで58を抜き、さらに9番を簡単にとった。 このあたりの地形はなかなか使えるのではないか。ここから10番に向かうのに、 結構白が白でなくなっているので道を行ったのだが上りの最後のところで欲を出し てショートカットしようと道からはずれ大失敗。 完全に藪にからめ捕られてしまった。ここで、後ろからきていた、元木友子にも 木村氏にも抜かれてしまった。最後、急斜面を登ってゴール。先程の58番、結果 は1時間45分程度でゴールしており、なかなかオリエンテーリングのセンスあり かも。

今日のサービスはうどんでなくそば。てんぷらと一緒に食べたが、中々おいしかった。

そして、MTBの4時間トライアルも見ながら、OL参加者のゴールも見る。 ゴール前の急斜面に座って見ていると、ホテルの建物の周りをものすごい数の つばめが飛び回っている。つばめの群舞という感じだ。

以前、この時期小淵沢で下りたらホームの待合室の軒につばめの巣があって、 子つばめが口を開けて餌をねだっているのが、間近に見えてとても可愛かった。 今回も小海だというので、小淵沢経由で帰ってつばめを見たいと思っていたが、 これだけのつばめを見れれば行かなくても良いという気になった。
 

そうこうするうちに、アドベンチャーレーススタイルの初心者たちがまと まってきてゴールした。かなり迷ったようだが体力は十分に残っているようだった。

ゴール後に話していたら、オリエンテーリングでは挨拶しないのかと聞かれて しまった。地元の人などには挨拶するけれど、オリエンティア同士ではレース中 そんなに挨拶ってしないので(ですよね?)、ちょっととまどったが、初心者の 場合は競っているという意識はあまりないのだろう。ウルトラマラソンでは、ほん のわずかのトップレベルをのぞけば競うというより共同でなし遂げる仲間という 感じで走っている。きっとアドベンチャーレースもそうなのだろう。

また、アドベンチャーレースにでているくらいだから富士登山競走はどうか 聞いたら全然やる気ないとの事。アドベンチャーレースでは200kmあっても、 10以上のステージに分かれているので平気だけど、一回で長いのは別との事。 これも中々新鮮な考え方でした。

そして、また抽選会。今回は残念ながら当たらなかった。

また、来年も参加したい大会でした。