みちびきサブメーター対応GPSテスト利用

みちびきのプロジェクトで受信機の貸出をしているので、借りて市販のGPSと比較をしてみました。

 http://qzss.go.jp/appli-demo/appli01_info.html

使用した受信機

借りたGPS受信機は、NECの「QZ-1」という機器で、
   GPS,Glonass,みちびきのGPS互換電波,みちびきのサブメーター対応電波
に対応しているが、同時に全部を受信できるわけではなく、
   (1)GPS,Glonass,みちびきのGPS互換電波
   (2)GPS,みちびきのGPS互換電波,みちびきのサブメーター対応電波
を貸出時点で選び、NEC側で設定したものを借りることになる。

今回は(2)のほうを選択した。

QZ-1と比較したのは「TomTomRunner3」というオランダのメーカーのGPSウォッチです。これは、上記の(1)と同じ電波を受信できます。

みちびき対応とは?

市販のGPSで「みちびき対応」とされている場合があります。この意味合いですが、ほとんどの場合は「みちびきのGPS互換電波」を受信できるという意味です。つまり、GPS衛星は30機程度ですが、これが4機(現時点)増えるという事、但し1機は天頂付近で受信しやすい場所にあるので、機数の比率から考えるよりは、精度向上に寄与するといって良いでしょう。なお、Glonassは24機程度です。

一方、サブメーター対応の電波は、それ単体で位置を決められるものではなく、GPSの位置情報の誤差を補正する情報を載せたものです。誤差には、いろんな種類がありますが、その中でも主に電離層によるものを補正するものです。あくまでも補正情報なので、ベースとなるGPSの電波がビルや地形などの影響を受けずに受信できていないと意味がありません。また、NECの貸出サポートによると、この補正効果は本州以北ではあまり期待できないとの事です。

結果

詳細は、ログをカシミール3Dにアップして比較した このレポート のとおりですが、極端な差とは言えないが、TomTomのほうが精度が上だったように見えます。ほとんどのエリアで誤差は2m程度です。高層ビルはなく中低層ビルがあるようなエリアでも反射は結構あり、Glonassを併用した測位の有利な面が大きく出たといえます。

三浦海岸フォトロゲ開催日前なので、まだログは公開できませんが、三浦半島の高台のほとんど建物のない農地エリアでは、QZ-1とTomTomのログが殆ど一致して、誤差1m程度になりました。このような場所で、本州より南だと、QZ-1のサブメーターという精度が期待できるのでしょう。

端的に言って、本州以北ではサブメーター対応よりも、より多数の衛星を使えるほうが、良い結果を得られるでしょう。

(2019-4-18追記)

市販機器のGPS対応を調べてみた

Apple Watch Series 4        GPS Glonass Galileo みちびき
EPSON J-300/J-350          GPS みちびき
Garmin ForAthlete 230J       GPS Glonass みちびき(補完信号)
Garmin fenix 5X Plus        GPS Glonass Galileo みちびき(補完信号)
  参考 http://nagashige.hatenablog.com/entry/2018/12/23/042258
     Glonass Galileoの同時使用は不可
Polar Vantage V           GPS Glonass
SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HR   GPS
SUUNTO 9              GPS Glonass みちびき
TomTom Runner3           GPS Glonass みちびき

(アンテナの向き)上記Polarの取説には、精度を良くするには、
「画面を上に向けるのが良い」と書いてある。TomTomは大きな
操作ボタン(ここにアンテナがあるらしい)があり装着時に
割合自然に上を向く。そのほかの機種は不明だが、
アンテナによっても精度の差が生じるので要注意。

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