横浜の放射線状況

原発事故はなんとも収束が見えなくて気持ち悪い。高放射性の水を移動しても先がうまくいくかは丸で判らないので、というよりスムーズにいかない確率のほうがずっと高そうにみえます。という事で、一応横浜の数値を毎日みています。

横浜市が発表している放射線の状況はこちらのリンク先にあります。測定場所は磯子区滝頭の環境科学研究所だそうです。放射線にはα線(アルファ、He4の原子核)、β線(ベータ、電子)、γ線(ガンマ、電磁波)など種類がありますが、発表されている数値はγ線のものです。新聞に出ている各地の放射線量も同じくγ線。

数値の単位は【ナノグレイ毎時[nGy/h]】で【シーベルト】への換算について「2.健康への影響について」に説明されています。

「2.健康への影響について」には『100ナノグレイ毎時[nGy/h]の地点に10時間いたとしても、0.0008mSv[ミリシーベルト]です。』とあります。この数値を計算してみます。
   100ナノグレイ毎時[nGy/h] × 10時間 = 0.0008mSv = 0.8μSv
   100nGy/h = 0.8μSv / 10h = 0.08μSv/h
年間でみた量は それぞれ 365日*24時間をかければ良いので
   876000nGy = 700.8μSv = 0.7mSv < 1mSv
一般公衆の年間許容線量が1mSvなので、100nGy/hが1年間続いてもこれより少なくなっています。

3月22日、23日と雨が降り、それまでの数値の倍程度になりました。おそらく上空にあった放射性物質が雨つぶに付着して地面近くに集まったために増加したものと思われます。

雨が止んだあとは直ぐに低下するかと思っていたのですが、少しずつしか低下していません。放射線源は北にあり、放出が止まったとは言えない状態なので、北から風が吹けば増加し、他の方角から吹けば風で飛んで減少、風がない場合は徐々に拡散と崩壊によって減少していくはずです。

平常時の数値が20nGy/h程度のようなので、現在の値との差が福島原発由来と言えるのでしょう。

昨日の発表で、水素爆発で外部にでたヨウ素、セシウムは原子炉内にあるものの2%という事でした。では、格納容器が水素爆発で壊れて、全部出てきたらどうなるんじゃ?という計算をしてみました。

今までのピーク値は3月16日6時の150nGy/h(内20nGy/hは自然放射線)です。風次第なのでもっと大きくなる可能性もありますが、全部放出された時のピーク値を150×50=7500nGy/hとしてみます。

新たに放出されなければ、このピーク値からだんだん減っていきます。この減り方はどうなるかを考えるには、どういうふうに崩壊が起きるかを知る必要があります。放射性物質が何であるかによって変わるわけですが、軽くて遠くに飛びやすいものとして全てがヨウ素としてみます。

ヨウ素の中で安定しているのはヨウ素127で原子核が陽子53個+中性子74個です。ヨウ素の同位体(原子核の中性子の数やエネルギーレベルが違うもの)には沢山の種類がありますが、今回の事故で主になっているのはヨウ素131(陽子53個+中性子78個)。これはβ線を出してキセノン131m(陽子54個+中性子77個でエネルギーレベルが高い)になります。この半減期が8日。キセノン131mは余分なエネルギーがγ線になって放出されキセノン131(エネルギーレベルが低くて安定)になります。この半減期が11.8日。

つまり放射線量の測定値は、ヨウ素131がキセノン131mになる時の放射線は含まれていないという事。このβ線はγ線とちがって遠くには飛ばないのですが、そうはいってもγ線との量的な比較をしたいので、後で探してみようかと思ってます。

で、話は元に戻って、7500nGy/hが半減期11.8日で減っていくと、年間の累積値がいくらになるかです。キセノン131mは半減期11.8日で減ると言っても、ヨウ素131から出来る分もあるので、実際の減り方はもう少し遅くなります。それも考慮して計算すると、約6mSv/年。一般人の1mSv/年は大きく上回るが、放射線作業従事者の年間線量限度よりは低いようです。

今後、スムーズに収まるとは全く思えないけれど、かといって全部放出の事態までは至らないと思うので(何の根拠もないけど)、まあ横浜はOKかな?と思ってます。といってもβ線の数値、他の放射性物質、内部被曝などの影響次第では全然違うかもしれませんので、おいおい調べてみようかと思います。

「横浜の放射線状況」への1件のフィードバック

  1. 放射線作業従事者は放射線管理手帳で被爆量が一元管理されていて一生の被爆量も(原発等での)わかり上限以上にあびることがないことになっています、このため、放任状態の
    >一般人の1mSv/年
    と比較することは適当でないです。

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