ミドリさんとカラクリ屋敷

電信柱が屋根からたっている家が平塚にあるという。何かとんでもない家です。ロゲイニングのチェックポイントにしてみたくなります。

作者は、高校生の時にたまたまそんな家があるのに気づき、そんな家に惹かれミドリさんに会ったあげく、10年かけてその家の主人であるミドリさんの人生までたどってしまった話。

その家には回転扉などいろんなカラクリが「イザという時」のためにあります。そしてミドリさんは94歳(出版時)で、出身は北海道の新潟村。公式には新潟村というのはなくて、現在の野幌森林公園のあたりだったそうです。なぜ新潟村かというと、その地域の人が新潟県の出身だったからです。

北海道の地名には、明治・大正時代に集団で北海道開拓に入った人々の出身地名があります。新潟村のとなりは広島で現在も北広島市という市名、JR千歳線の駅名として残っています。

この電信柱のある家は、ミドリさんと亡くなった夫が設計して、自分たちで直接大工を探して建てたとの事。なんで、こんな変わった家になったのか?、それは生まれ育った新潟村での一族の歴史にそのルーツがあることが、作者の探索で明らかにされていきます。更に新潟に入植する前の、新潟県まで作者の探索は及びます。

表紙のいかにも元気そうなミドリさんと家、なんとも魅力的です。

第8回開高健ノンフィクション賞次点作品。

近々、実際に自分の足で家を探しにいこうかと思ってます。

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