ロゲイン地図のつくり方  高精細度地図の試作

(2016-3-14) DKG2SVGのバグ修正、空のxmlファイルへの対応
(2015-8-3) DKG2SVGのバグ修正、色などの指定方法追加
(2015-7-18) 簡単に使える変換ツールのダウンロードについて追記
(2015-7-7) 変換ツールのダウンロードについて追記
(2015-7-1追記) Inkscapeで開けるサンプルsvgデータ等を掲載。

国土地理院は多様な地形図を提供していますが、従来の「数値地図(地図画像)」はデータが注記や図の部分などがレイヤー分けされているので加工しやすいものの画像の精細度がもうひとつ、それに対して「電子地形図」は高精細にできるもののレイヤー分けされてないので加工ができませんでした。それに対し「国土地理院の数値地図(国土基本情報)」は地理情報システム(GIS)のベクトルデータなので色々な加工の自由度はあるものの手頃なツールがなかったのでした。Inkscapeというフリーのグラフィックツールで扱えるデータ形式(SVG)への変換に1か月ほど前から着手してましたが、なんとかなりました。

フリーのグラフィックソフトといっても色々あります。GIMPというphotoshop(adobe)と同様の画像処理向けのソフト、DraftSight(DassaultSystemes)という本格的なCADなんてのもあります。今回、選んだInkscapeというのは、SVG(Scalable Vector Graphics)というベクトルデータが扱え、透過性のある画像を重ね合わせることもできるので、地図を扱うのに向いているので使ってみました。

できた結果(600dpi)は次の通り。試作した地図は、以後で「SVG地図」とします。508dpiの電子地形図と比較してみました。各地図はクリックすると拡大できます。

地形図
旧地形図254dpi
電子地形図
電子地形図508dpi
SVG地図(全部)
SVG地図(全部入り)
SVG地図(建物なし)
SVG地図(建物なし)
SVG地図(建物注記なし)
SVG地図(建物注記なし)
SVG地図(道路一律化)
SVG地図(道路一律化)



電子地形図は画像の精細度は高いものの、建物を個別に描画しているため、都市部では却って旧地形図より見難かったりします。そこで、今回は色々と加工してみました。

  • 電子地形図では、建物はグレー・オレンジ・ピンクの3色から選択でき見本はグレーですが、SVG地図では、建物の種類の区別なくベージュ系で縁の線なし
  • 一般道路の色をベージュ系のグレーにした(建物なしでは良いが、あると却って良くないようです)
  • 文字サイズの大きい地名などは縮小
  • 等高線は少し太くして色は薄く
  • 三角点・水準点の少数点以下は四捨五入
  • 標高点は表示せず
  • 送電線は道路の下でなく上に表示(見本にはなし)
  • 踏切を表示(見本にはなし)
  • 地名の丁目は「(三)」のように表示されているのを「・三」のように表示(これはInkscapeで縦書きフォントが扱えないため)
  • 鉄道の高架部は2本線でなく透過性のあるグレーで表示
  • 行政境界は表示せず(小道(特に尾根道)と間違いやすいことが多い)

更に、建物なし、建物・注記なし(駅名はあり)、建物・注記なし&高速道路以外の道路1本線化、の地図も作ってみました。

最後に作り方ですが、webサイトでよく使われるphpというスクリプトで加工しました。コンピュータのメモリやCPUを結構使うので、一般公開すると、レンタルサーバ止められかねないので、このまま一般公開するのは難しい。自分のパソコンで動かしてみたいという方には、提供も可能です。ただし、ドキュメントはないので、phpの判ってる方のみが対象です。phpからrubyに移植し、下記のとおりwindows向けの配布プログラムを用意しました。

加工した地図を使ってみたい方には、こちらで地図加工を代行する事などもできますので、ご相談ください。

(2016-3-14)
バグ修正と色などの指定方法を追加しました。使用方法ツールからダウンロードできます。旧版は公開停止しました。

(2015-7-18)
前回公開したツール(DKG2SVGのphp版)は使用方法の敷居がかなり高かったので、windowsで容易に使えるツール(DKG2SVGのruby-exe版)を用意しました。速度もだいぶ向上しています。

(2015-7-7)
変換ツールのドキュメントとツールをダウンロードできるようにしました。それぞれ、ドキュメントツールからダウンロードできます。使うのはかなり敷居が高いと思いますが、使えれば地図加工の省力ツールになるでしょう。

(2015-7-1)
上記画像を含む東西4km、南北3kmの、Inkscape用のsvgデータ(2.9MB)はこちらからダウンロードできます。更に以下も用意しました。
InkscapeでPDF変換したデータ(0.4MB)
Inkscapeでレイヤー毎にpng画像化しLibreOfficeDrawに取りこんだodgデータ(7.4MB)
Inkscapeでレイヤー毎にpng画像化しInkscapeに取りこんだsvgzデータ(7.1MB)
ダウンロードして保存するにはリンクを右クリックして保存を選んでください。参考までに、当方のPCはCPUがcore-i5の2.6GHz、memory12GB、win8.1proですが、これを使い、Inkscapeでsvgデータを開くと28秒、LibreOfficeDraw4.4でodgデータを開くと10秒、Inkscapeでsvgzデータを開くと15秒かかりました。

(rogaine_mm)

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