無料ソフトで作るロゲイン地図(2)地図データと加工方法のいろいろ

1.ロゲイン地図とは?
2.地理院地図でも印刷できる
3.地図データと加工方法のいろいろ ← 今回
4.どのデータを使用し、どのように加工するか
5.地図データの購入方法
6.加工方法詳細
7.地理院の許可申請

3.地図データと加工方法のいろいろ

インターネットでの地図といえば、グーグル他いろいろとありますが、加工して印刷しロゲインイベントのような目的で配布する事は、個別の契約での例外はあると思いますが、基本的には許可されていません(グーグルマップの場合)。

国土地理院の場合は、ロゲインで使用するような場合、通常は申請することにより許可が得られます。少なくとも、これまで森を走ろう!のロゲインで不許可になった事はありません。以後は国土地理院に絞っての話です。

データと加工方法について次の表に簡単にまとめました。

地図データ比較表

3.1.地図データの種類

比較表に記載したデータのサンプルです。場所は、横浜の山下公園や中華街のあたりです。



表中のデータに関わる比較ポイントについて簡単に説明しておきます。

データ種類: 大きく分けると画像データかベクトルデータかになり、画像データでは表示する色・線の太さ・記号などの見た通りの情報がデータ自体に含まれているのに対し、これらのベクトルデータでは図形を特徴づける経緯度値と属性値を持っているものの、最終的にどう見せるかは加工するソフト次第になっています。例えば学校があるとして、「経度XX,緯度YYに学校の記号あり」というように記録されているだけで、記号形状そのものは記録されていません。したがって、それらの見た目は加工するソフトによって決まります。

画素: その画像をどれだけの密度の点で表示しているかの指標で、数値地図(地図画像)では254dpi(dot per inch、どういう訳か相変わらずインチ法です)、電子地形図では508dpi、他の2種はベクトルなので加工するソフト次第という事になります。

更新: 数値地図(地図画像)はすでに更新が停止されています。他は、随時更新されています。

建物: 一般の建物は更新が多いので注意が必要な情報です。また、個別の建物毎に位置確認をするとスピードが落ちます。基本としては建物の高さや堅牢度などに応じて区別して表記されますが、数値地図(地図画像)では密集地をハッチングでまとめて表記しています。ベクトルデータでは、加工するソフト次第です。この数値地図(国土基本情報)の例では建物を区別しないで表記しており、一方基盤地図情報を地理院提供のビューワ(FGDV)で表示した例では大型の堅牢な建物とそうでないものを黄色と緑色に分けて表記しています。

地名表記: ピンポイントでの位置確認には使いにくいですが、現在地が全く不明などの状態では役に立ちます。基盤地図情報は、他との重なりなどを考慮した表示用の地名データを持っていません。数値地図(国土基本情報)は、加工するソフト次第で表示する/しないが決まります。

地図記号: 一般の建物などより更新が少なく、走りながらでも現在地確認に使い易い情報です。基盤地図情報は、交番、学校、神社、寺院などの情報を持っていません。数値地図(国土基本情報)は、加工するソフト次第で表示する/しないが決まります。

踏切、信号交差点: 鉄道や道路の横断箇所を判断するのに重要な情報で、数値地図(国土基本情報)だけが、この情報を持っており、加工するソフト次第で表示できます。都市部では信号を表示すると多すぎるかもしれません。

送電線: 送電線は遠方からの位置確認や現在地不明時に使い易い情報です。数値地図(地図画像)と電子地形図は表示していますが、見易くありません。数値地図(国土基本情報)では、加工するソフトにより見易くできます。基盤地図情報は、この情報を持っていません。

3.2.地図作成ソフトについて

表に記載したソフトについて簡単に説明します。

LibreOffice: Officeソフトのひとつで色々な機能を持っています。MicrosoftOfficeのwordがこちらではwriter、同様にexcelがcalc、powerpointがimpressとなりますが、ロゲイン地図作成で使うのはdrawで、MicrosoftOfficeには対応するものがありません。かなり頻繁にバージョンアップされています。こちらの公式サイトからダウンロードできます。いろいろある無料ソフトの中からLibreOfficeを選択した理由は、レイヤー機能があって画像もベクトルも扱え、操作がMicrosoftOfficeに準じていて慣れやすい事です。
このソフトの替りにGIMPという無料ソフト(photoshopのようなソフト)を使う事も考えられますが、レイヤーを扱えるものの、地図修正やCP記号記入や図枠作成などでベクトルが扱えないので、操作効率はかなり低くなると思われます。

Inkscape: ベクトルデータ(SVG形式)を扱う無料ソフトで、画像データに変換する機能がある。ベクトルデータ(SVG形式)が公開されていてテキストで扱いやすいので選択しました。こちらの公式サイトからダウンロードできます。

DKG2SVG: 数値地図(国土基本情報)のDKG形式のベクトルデータをInkscapeが扱えるSVG形式に変換するとともに地図記号の見え方や道路の色などの情報を付加する無料ソフト。森を走ろう!のロゲイン地図作成用に作成したものを公開しています。

Illustrator: グラフィックデザインのソフトとして有名。以前は一括支払いで10万円を大幅に超える価格でしたが、現在は月払いでだいぶ手に入れやすくなりました。とはいえ、4年使えば10万になります。こちらが公式サイトです。

plugXプラグイン: Illustratorは直接数値地図(国土基本情報)のDKG形式のベクトルデータを扱えません。Illustratorが扱えるようにデータを変換するのが、plugXプラグインというソフト。こちらが公式サイトです。

OCAD: その名前から判るようにオリエンテーリング用地図に特化したソフトとして開発されましたが、現在は一般の地図を扱えるように機能が拡張されました。スイス製のソフト。基盤地図情報のベクトルデータを直接扱うことはできませんが、DXF形式に変換されたものなら扱う事が出来ます。オリエンテーリング用のもので7万円程度です。オリエンテーリング用地図でのシェアは支配的です。こちらが公式サイトです。最近は、OpenOrienteeringという無料ソフトが、O-CADの代わりに使えるかもしれません。

VectorMapMaker: 基盤地図情報のベクトルデータ(DKG形式)をDXF形式に変換する事ができる無料ソフトです。こちらが公式サイトです。

いろいろあるデータやソフトのどれを選ぶかは次に説明します。

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