無料ソフトで作るロゲイン地図(3)どのデータを使用し、どのように加工するか

1.ロゲイン地図とは?
2.地理院地図でも印刷できる
3.地図データと加工方法のいろいろ
4.どのデータを使用し、どのように加工するか ← 今回
5.地図データの購入方法
6.加工方法詳細
7.地理院の許可申請

4.どのデータを使用し、どのように加工するか

いろいろなデータやソフトの選択肢を比較表で提示しましたが、どう考えて選択するかについて、ここで説明します。

4.1.どのデータを使用するか

まず数値地図(地図画像)は更新が停止されているので、対象からはずすという事で良いでしょう。残りは3種類です。

森を走ろう!のロゲインで3種類の地図を提供していて、参加者が選択できるようにしている事はすでに1.に書いたとおりです。で、実際にどの程度の割合で選択されているかというと、一般向け:中級(地名なし記号あり):上級(地名なし記号なし)が、第10回横浜シティロゲインでは49:38:6でした。経験者率が高めだとは思いますが、中級のニーズはそれなりに高いといえます。経験者が多くても上級のニーズはあまりないのが現状です。

一般向け地図
一般向け地図
中級向け地図
中級向け地図
上級向け地図
上級向け地図

 
 
初心者が多いだろうイベントであったり、作成が初めてというような場合は、電子地形図を使い最も一般的なロゲイン地図にするが良いでしょう。さらに踏切や信号交差点も追加して、より親切な地図にするのなら数値地図(国土基本情報)になります。

踏切・信号なし地図
踏切・信号なし地図
踏切・信号あり地図
踏切・信号あり地図

 
 
横浜シティロゲインのように複数種類の地図を提供したり独自の加工をした地図にする時は、数値地図(国土基本情報)が良いでしょう。数値地図(国土基本情報)は、基本的に基盤地図情報もデータも含んでいます。ただし実際に見れる状態にできるかは加工ソフト次第です。

上級者中心のイベントだったら、基盤地図情報を使い地名も地図記号もないマニアックな地図にするという選択肢もあります。横浜シティロゲインの地図で言えば、上級に相当します。

(ちょっとおまけ 道路の情報) 道路の情報には大きくわけて2種類あります。道路中心線と道路縁です。1/25000地形図に記載されているのは、道路中心線の情報です。道路中心線といっても、道路幅などの属性情報を持っています。基盤地図情報に含まれているのは道路縁の情報です。道路縁の情報には、歩道も区別できるようになっています。地理院地図を最大に拡大した時に表示されるのが、道路縁の情報です。数値地図(国土基本情報)は、道路中心線と道路縁の両方のデータを含んでいます。ただ、数値地図(国土基本情報)に含まれる道路縁が、基盤地図情報の道路縁と同等かまでは確認してません。

道路中心線の地図
道路中心線の地図
道路縁の地図
道路縁の地図

 
 

(参考)電子地形図25000と数値地図25000(地図画像)の相違について

4.2.どのように加工するか

地図作成時には、地理院の元データを取り込み、修正し、CP記号、磁北線、図枠などを重ねるので、それぞれを別々に扱えるレイヤー機能が必須でしょう。レイヤー機能なしでも不可能ではないですが誤操作の危険性が大きくなってしまいますので、薦められません。

地図の修正をするときに、元データの画像やベクトルデータ自体を修正する/別レイヤーに重ね書きするという選択肢があります。元データを直接修正するというのは素直な考え方です。しかし、あるエリアのロゲイン地図を作成し、その後再度同じエリアで作るときに、元データに更新が掛っていた時にどうするか?そのエリアをすべて把握してるので、元データを差し替える必要はないという考えもあります。しかし、1/25000でA3サイズのエリアは10km×7kmもあり、把握していない場所が修正されている可能性は小さくないでしょうから、差し替えしてしまうのが良いと思いませんか。元データを直接修正していると、差し替えたら、再修正を掛ける手間が生じます。重ね書きであれば、再修正が殆ど不要なので、こちらをお薦めします。

ベクトルデータを元データにする場合、地図作成を全工程ベクトルで行うのか/途中で画像に変換して加工をするのかという選択肢があります。建物のデータ量はとても大きくて、パソコンにとって負荷の高いものです。森を走ろう!の地図作成に使っているパソコンはそこそこのパワーだと思いますが(CPU:Core i5-3320M 2.6Ghz, memory:16GB)、最後までベクトルで処理する気にはとてもなれないので、DKG2SVGでベクトルデータの形式変換を行い、それをInkscapeで取り込み画像データに変換して、それをLibreOfficeで取り込んで加工しています。

以後の説明では「無料ソフトで作るロゲイン地図」のタイトルにあうように、電子地形図を購入しLibreOfficeで加工する方法と、数値地図(国土基本情報)を購入しDKG2SVG、Inkscape、LibreOfficeで加工する方法の説明をしていきます。

(rogaine_mm_2)

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