第14回氷上トライアスロンin小海参加記(2003/1/26)

場所:長野県小海町
日程:2003/1/25-26
1/25 受付と前夜祭
1/26 レース
   大会ホームページはこちら、小海町のホームページはこちら


松原湖のわかさぎ釣り
雪に覆われたRE-EX
レセプション
スケートゴール
中山峠付近遠景
参加賞

氷上トライアスロンという名前だからって全ての競技が氷上で行なわれるわけではありません。スキー3km+ラン16km+スケート10000mの3種目の競技です。

[結果]

2:35:18で200人中で78位でした。

[大会参加まで]

この大会、実は1回目に知って要項を手にいれたものの、確かスキーにおそれをなして参加しませんでした。その後、ランナーズなどの大会一覧にも情報がなかったのでどうなったのかわからなかったのですが、一昨年の八ヶ岳トレイルフェスティバルに参加して、大会が継続しているのを知りました。そこで来年は参加するぞと思ったのですが忘れてしまい、昨年の夏からインターネットで検索してチェックしていた所、秋になって今回の要項が発表され参加した次第です。

しかし、申し込んでは見たもののスキーのコースがどんなものかわからず大変に不安を残したままでした。なまじトレイルフェスティバルで歩いての登りや下りも大変な斜面を知っているのに、アルペンの経験は30年近く前に1回やっただけなのです。結局、1月の第2週になってからコースを含めた資料が送付されてきました(大会全体および競技の説明(176KB)コース図(400KB))。

地図を調べてみると平均斜度15%くらいはある!どうしようか?という訳です。ここ数年はスキーOLでクロカンはやっているけれど、クロカンのスキーは禁止されていて、しかも登りも500mくらいあるとのこと。練習なしで競技するのはいくらなんでも無茶だろうという訳で、大会前に1回狭山の屋内スキー場ですべりました。ここは滑り始めのところだけ斜度15%ですが、平均は7%しかありません。これでは不安は解消されない。というわけで、大会前日早く行ってすべる事にしました。それから、場合によっては登りを犠牲にしてもというやり方もあるので、止めワックスも持って行く事にしました。大会事務局に確認するとレンタルは土曜の午前から借りられるとの事で、場所も聞いておきました。

[1月25日(土)]

6時前に家を出て、長野新幹線-小海線と乗り継いで、現地に到着したのが10時頃です。早速、レンタルスキーの店に行き道具一式を借りました。板は短いほうがコントロールしやすいし、スピードが出ないしという事で150cmを指定しておいたので普通の長さではないと言われてしまいました。

宿に移動し、まずはスケート場へ。スケートはフィギュアの靴を持っていますが、スピードだと全然氷の抵抗感が違うのも知っているのでレンタルのスピードの靴でいけるかを確認してみました。靴はじめじめしているし、半日のればなんとかなるとは思うものの、今はスキーのほうに時間を割かなくちゃ!という事で手馴れた自分の靴ですべることにしました。

次はRE-EXスキーへ。クロカン用の板や靴はが禁止されてますがストックについては禁止されていないので、自前のクロカンのストックと借りた道具一式を持って行きました。松原湖のあたりは、わかさぎ釣りの人がいるくらいでしたが、スキー場は駐車場は車が一杯でした。といってもリフト待ちは数分でした。最初はゆるやかな初心者向けコース、だんだんと傾斜の強いコースというように1時間半ほど練習をしました。さすがに最大傾斜のところに立ったときは、うわぁ!こわい!棄権しようか?とも思ったけど、やっぱり参加費11000円が勿体無い。というわけでチャレンジ。もちろん脚を揃えた状態で上から下まで滑れるわけもなく、ブレーキをかけたり滑らしたりの繰り返しで、時には転びもしましたが、なんとか降りられました。割合、滑らかにブレーキを掛けられるので、なんとかいけそうという感触を得ました。止めワックスはなし、ストックはクロカン用で決めました。最近のスキーはみんなカービングになっているから良かったので、昔のスキーだったら、こうはいかなかったかもしれません。

松原湖まで降り、受付と競技説明会。知っている人がいないかと名簿を見ると、トレイルフェスティバルで会ったNさん、オリエンティアのAさんがいた。参加賞は大会マークつきの白いフリースと長野放送マークつきの4色ボールペン。トランジット用の袋は土嚢の袋みたいでした。参加者は15歳から71、72歳の夫婦まで総勢200名です。特に招待者はいません。こんな複合種目ではちょっと招待する人が見つからないでしょうね。RE-EXに移って、こんどはレセプション。スキー場の一番下にあるレストランで開催されました。トレイルフェスティバルに比べると招待者が多かったようです。また参加費に含まれているという事で、ビールも食べ物も充分で、いろいろ抽選もありました。わたしの収穫物は深いフライパンでした。

宿に戻って、同宿のMさん3人と話をしたりして、後は風呂に入って22時過ぎに寝た。といっても朝食が5時半と早いので小さな電球はつけたままウツラウツラでした。朝の雪面次第ではやはりどうなるかわからないという不安もありました。

[1月26日(日)]

朝食を食べてバスに乗るために宿をでると、逆方向から人が歩いてくる。何かと思ったらわかさぎ釣りでした。ツァーバスも1台来ていました。あんなに寒い朝から、湖面の上で釣りをするというのは大したものです。まずはスケート場にゆき2回目のトランジット袋を置いて、スキー場に向かいます。昨日のレセプションがあった場所でぎりぎりまで待ちます。そして7時30分に出てリフトでスタート地点に向かいました。

快晴です。長野放送のヘリがとぶ中、いよいよスタートの8時になります。古時計を描いたものを背負った人、カッパの格好の人、アトムもいました。最初はスキーブーツでの走りです。スキーが遅いので迷惑にならないよう後ろからスタートしゆっくり走っていきました。次にスキー板を付けて滑りはじめます。けれど、ここで後ろからスタートしたのは失敗だったと思いました。後ろの方は全然スケーティングになってなくてハの字歩きになってるのです。狭いので抜こうにも抜けないのです。あきらめてゆっくり行きました。下りに入るまでに10分もかかってしまいました。そして、いよいよ下り、土曜日に比べると雪面が整備されてならされているので滑りやすかったです。旗門は土曜日にはなかったので初めてみたのですが、かなり急でとても旗門から旗門にまっすぐには滑れないで、ブレーキをなんど掛けながらの滑りになりました。最後のほうでひっくり返ったりもしましたが、なんとか20旗門を無事通過できました。そして最後の登り、きつかったです。

厚めのウィンドブレーカ、フリースを脱ぎ、手袋をスキー用から毛糸のものに替え、靴はスパイク付きのオリエンテーリングシューズ(SILVA COMP GRIP)にソルボセインのインソールを入れたものに替えました。結構、時間がかかってしまいました。靴は通常のランニングシューズに滑り止めの道具をつける選択肢も用意したのですが、土曜日につけてみてすぐに道具がずれてしまうのがわかり、またコースが殆ど雪に覆われているという情報が入ったのでオリエンテーリングシューズに決めました。スキーからランへのトランジットを含めて0:24:28で158位でした。

いよいよラン。スキー場から4kmくらいは登り、それから10kmが稲子湯を経由しての降り、最後2kmがまた登りというような、ほぼ全面雪が固まったコースでした。スタートしてみると、どうもスピードが上がりません。回りが遅いと、ついつい自分のスピードも遅くなってしまいます。最初の給水でもらったのは温かい飲み物。さすがにこう寒い大会だと温かい飲みものがありがたいと思いました。しかし、途中でトイレに行きたくなって、腹に力が入れられなかったこともあって、ますますスピードが上げられなくなってしまいました。途中の民家で用を足させてもらいましたが、もう身体が遅いスピードに慣れてしまって少ししかスピードを上げられませんでした。松原湖のあたりまで降りてくると、多くはないですが、町の人たちの応援がありました。その中を走って、いよいよ最後の登りに入ったあたりでトップゴールの花火が上がりました。リンクに入ったところでカッパの仮装の人に追いつき、向こうが話をしているうちに追い抜いてランの終了でした。1:36:43で種目別80位、合計99位でした。キロ6分ペースというスローペースでした。

スケート靴に履き替えてリンクに降ります。人数が多いので周回の確認は自己申告制です。リンクのバックストレートに周回確認担当が沢山いて自分の担当の人に自分の番号を伝えるわけです。10人毎に3人の担当者が付いていました。周回確認だけで20×3=60人も掛かっているというわけです。早速、第一回目の申告。そして滑っていきますが滑りが悪い。コースの内側は氷が柔らかいせいかとっても痛んでいて滑りません。結局、距離は長くなっても外側の方がロスが少ないと思って外のほうを主に滑りました。やってみるとやはり25周は長かったです。あの16kmの走りの後では、脚にきていて、スピード選手の低い姿勢は出来ません。しかしそれでも昔とった杵柄というやつで、抜かれるよりは抜くほうがずっと多かったです。結局、ランからのトランジット込みで0:34:7で種目別54位、合計78位でした。滑っていた正味の時間は30分を切っていたと思うので、ランだったら一流どころの速度だった事になります。自分の直後にカッパの仮装の人もゴール。結構滑れる人だったようです。

制限時間は4時間、12時までです。11時50分頃になると滑っているのは数人になりました。スケート初心者と見える人ばかりです。ぎりぎりでゴールする人も数人。中には最高齢の女性もいました、72歳です。すごいチャレンジ精神ですね。結局12時になっても4-5人残ってしまったようです。自分のスキーも殆どアルペン経験なしでのチャレンジなので、結構大胆だと思いますが、スケート初心者で参加してしまうというも大したものです。スキーのようにスピードが出すぎて立ち木にぶつかるというような事はスケートでは起きないですが、自分が初心者だった頃を思うと、氷の上は結構怖いはずなので、その大胆さには感心してしまいます。

表彰と閉会式は12時30分からでした。上位にはスキー板やSSSのスラップスケートが賞品になってました。スラップスケートは定価で約17万円というもの。上位以外にもいろいろ当たりましたが、今日は残念ながら何も当たりませんでした。

昨晩一緒だった人の仲間の人に小淵沢まで車で送ってもらって、助かりました。せっかく小渕沢まで来たので「元気甲斐弁当」を買って帰りました。

[来年に向けてほか]

かなり気が早いですが、来年に向けて考えました。目標は各種目5分短縮で50位以内です。まあ、タイム自体は天候で大幅にかわるので、同じ天候だった場合の数字ですが、それが目標です。スキーは遠慮せずにもっと早くスタートする。ランは人任せですが回りが速ければ自然に自分も速くなる。そしてスケートはスピードの靴を手に入れて練習しておくつもりです。トランジットも課題です。今回、下はスキーもランもCW-Xに薄いブレーカの下を重ねてましたがCW-Xのみにする。また、上も薄いブレーカにビニール袋程度にする。靴下もスケートの時に薄いものに履き替えたが、厚いのと重ねたままスキーとランをして、スケートの時は厚いのを脱ぐだけにする。これでだいぶ時間が短縮できそうです。

[上位成績など]

            合計時間 SKI(含む着替え) RUN     SKATE(含む着替え)
1位 日向野 1:53:58 (0:15:25<34> + 1:13:02<3/3>  + 0:25:31<5/1>)
2位 中村  1:55:17  (0:15:04<28> + 1:15:43<7/9>  + 0:24:30<3/2>)
3位  塚田  1:55:36  (0:16:28<48> + 1:13:34<4/7>  + 0:25:34<6/3>)
4位  中山  1:57:52  (0:15:16<30> + 1:15:49<8/10> + 0:26:47<12/4>)
5位  Ian   2:00:04  (0:13:51<15> + 1:15:01<6/4>  + 0:31:12<34/5>)
6位  井出  2:00:07  (0:16:14<44> + 1:20:56<25/26>+ 0:22:57<1/6>)
78位 自分  2:35:18  (0:24:28<158>+ 1:36:43<80/99>+ 0:34:07<54/78>)

種目別上位
SKI    4 0:12:05, 5 0:12:10, 6 0:12:16 1-3は総合順位20-61の間らしい
RUN    1 1:09:47, 2 1:11:45, 3 1:13:02
SKATE  1 0:22:57, 2 不明  , 3 0:24:30 2は総合順位20-61の間らしい

RUNとSKATEがこのレースの決め手だというのがわかります。考えてみれば当然でSKIは速筋系、RUNとSKATEは遅筋系なのですよね。

月曜日にはふくらはぎ下部、大腿前面の上部が筋肉痛でした。どの種目が効いているのだろう?

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