世界マスターズ2002参加記(2002/10/5-13)

大会:世界マスターズ選手権
場所:オーストラリア/ベンディゴ(メルボルンの北西150km程度)
日程:2002/10/5-13
10/6(日) マスターズ全体の開会式(於:メルボルン)
10/7(月) オリエンテーリングの開会式&予選のモデルイベント
10/8(火) 予選第1レース
10/9(水) 予選第2レース
10/10(木) 決勝のモデルイベント
10/11(金) 決勝&閉会式
   ・ホームページはhttp://www.2002worldmasters.org/home.htm
   ・プログラム、日本人スタートリスト、ベンディゴ地図、レース会場への地図
   ・日本人の成績


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最初にマスターズについて簡単な説明をしておきます。オリエンテーリングのマスターズは当初ベテランと言われていましたが、1996年にはじまり今回で7回目でした。いろんなスポーツでマスターズは開催されていますが、合同で開催される世界マスターズ選手権は1985年にはじまり、原則4年に一度開催で今回は5回目、オリエンテーリングがこの大会に入ったのは今回が初めてという事になります。

今回は参加競技は26種目です。参加者の人数は2万5千人という事でそのうちオリエンテーリングは1208人、内日本人は35名でほとんどのクラスに参加し、最高齢参加者も日本人でした。ちなみに国別参加人数は8番目でした。メルボルンでかなりの競技が行われましたが、オリエンテーリングは北西に150km離れたベンディゴという町で開催されました。昔、金の採掘で有名だったという話です。

何で、どうやって参加したか

だいぶ前のオーストラリアの大会のパンフレットで赤茶けた地面にぼこっと開いた溝か何かにフラッグがある写真を見た事があります。この写真がいかにも日本にはなさそうな地形だったので、そういう未知のものにチャレンジしてみたいとずっと思っていました。そして今年に入り、オリエンティアメールに流れてきた参加の誘いや、大会会場でのパンフ。ついに参加することに決めたのが6月でした。海外の大会だと移動手段が問題になるので、今回は日本旅行(以下NTA)のツアーで行くことにしました。総勢約10人。

10/6(日) マスターズ全体の開会式(於:メルボルン)


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受付にて
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参加賞のデイパックなど
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聖パトリック教会
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マーケットにて
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開会式にて
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カラフルなビニールを着た参加者
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グランドでの太鼓演奏
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初めて乗ったカンタス。なんとアテンダントはほとんど男ばかりでした。オリエンテーリング以外のスポーツのマスターズ参加者も沢山乗っていました。この人たちはスポーツしている風でないし観光だろうななどと思っていたらマスターズ参加者だったりしました。朝、メルボルンに着くとカラッとした晴天でした。そして、まずは事務局に行って受付、その場でデジカメを使って写真をとりIDカードを発行。これがあると大会期間中のメルボルンのバス、路面電車、電車がほとんど無料で乗れます。町全体でマスターズを歓迎しているのが良くわかります。参加賞のデイパックを背負って歩いている人も沢山います。日本が秋なのに対して、南半球なのでオーストラリアは春。夏から冬、冬から夏への移動と違い、また時差も1時間しかないので、こういう面ではとても楽な旅行でした。IDカードをもらった後は、バスで街をまわって観光、教会やマーケットを見学し、イタリアンレストランで昼食。ボリュームはやはりありましたが、以前カナダの大平原のあたりの日本人が来ないだろうレストランに行った時に比べると、食べられる量でした。そうこうしているうちに開会式です。メルボルンオリンピック(1956年)の開会式が行われたというクリケット場です。参加者は国別でなく競技別に観客席を割り当てられていて、そこで暫く待っているうちに式がはじまり、観客席からグランドへ入場していくというやり方でした。いくらスポーツをしているとはいえ最高齢は90代、マスターズ向けのやり方ですね。聖火の入場、聖火台への点火、選手宣誓などの開会式らしいイベントがありましたが、はっきり言って参加者はみんな勝手に騒いでいるという感じ。みんな元気でした。開会式後は、ベンディゴまで列車での移動でした。市外へでると周りは真っ暗で光のない世界でした。

10/7(月) オリエンテーリングの開会式&予選のモデルイベント


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ベンディゴでの行進にて
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中国風獅子舞
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予選モデルイベント地図
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金採掘あとのコントロール
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洞窟内からみたフラッグ
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ここでの宿泊はベンディゴオーバルモーテル。KH氏と同室でした。食事は各部屋の小さな差し入れ口から朝食が配られるようになってました。トーストと料理と焼いてないパンとシリアル(ケロッグの小さいパック)とジュースで、日によってかわるのは料理の部分です。まあこんな所かな?というところでした。ただし、日本人はシリアルはほとんど残していたようです。

開会式は5分くらい歩いたところにある町のスポーツセンターの前というか刑務所の前というか、間の道に集合してから、街のメインストリートを行進して Queen Elizabeth Oval へ入場するというものでした。入場先はここでも観客席で町の子供たちによるいろんな芸での歓迎式典が行われました。また、この町は中国とのつながりが深いようで、中国風の獅子舞の演技もありました。

午後はモデルイベントに参加(モデルイベントとは予選と似た地形の場所での自由な練習です)。町から南下して Sedgwick まで行きました。移動途中の景色はやはり「広々」ですね。ここは結構丘はあるので遥かかなたまで地平線が完全に見通せるという場所ではなかったですが、牛やら羊やらが沢山いる牧場がほとんどでした。

さて、着いてみるともう各国の参加者たちはかなり来ていました。結構、暑くて地面は乾いてほこりだらけ。地形は極端に急ではないが尾根沢が結構はっきりしていて日本人に向いた地形でした。ひととおり回ってみます。まあまあ順調に回れましたが、等高線間隔が5mなのは日本の多くの場所と同じなのに、沢がかなり浅い感じなのは日本と違っていました。コントロールのひとつは昔金を掘った穴で、その穴に潜っていけるところがありました。

夕食は宿と同じ経営のホテルが隣にあり、そこのレストランでした。やはりボリュームがありました。

10/8(火) 予選第1レース-決勝会場に向かってしまった!-


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予選第1レースの地図
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会場付近の沢
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会場風景
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コアラパークで見たワラルー?
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スタート時間によって2台の車に分乗して会場に向かいます。モデルイベントの更に南の Glenluce というあたりです。ここでわたしの一緒だったグループではちょっとした事件が起きました。みんな勘違いして決勝の会場に向かってしまったのです。最初はみんなのんびりと、大平原の向こうに雲が見え、あの下は雨だねなどと言っているうちに、その下に入り雨が振り出したのを面白がったりしていたのでが.....主要道路から細い道に分かれるあたりになって道路の説明が何か違うような?という事になり、良くパンフを見ると、予選と全然違うところに来ているではないですか!あわててUターンして予選会場に向かいました。結局なんとか予選のスタート時刻には間に合いました。

会場は大きな丘の駐車場から下りた谷間でした。写真をみればわかるように大きな溝みたいな所を歩いていくとたどり着きました。会場には簡易トイレが並んでいてスムーズに利用されていました。ひとむかし前は海外の大会というとトイレがくせものでビニールで囲われているだけで、中ではバケツのようなのにみんなが腰掛けていて日本人は出すものも出なかったりしたのですが、最近はそんな心配もなくなったようです。この簡易トイレは手を洗う設備まで中に組み込まれていました。レースは雨が降ったり止んだりする中で行われました。余分な沢の回り込みをしたりしてのロスはありましたが、65分34秒でM50-2クラスの65人中31位でした。走っている最中カンガルーに会った人もいました。身長より大きいのもいたようです。こちらは会えず、会った人がうらやましかったです。NTAの添乗員は元早大OCのメンバーですが35歳未満のなのマスターズ本体のレースにはでられないのですが、35歳未満向けのコースが予選の2日間はあるので参加しました。みんなにキッズコースなどと言われてながらの参加でした。

予選の後は、ワイナリーでも行こうかと会場を後にしたのですが、道路にあるコアラパークという標識にはまり、そこに行く事になりました。最初、迷ったのですが、なんとかたどりつきました。小高い丘のようなところの山頂付近のユーカリの森でした。みんなでユーカリの木のてっぺんを見上げながら歩き回ったのですが残念ながら見つけられませんでした。ただし、カンガルー(種類としてはワラルー?)には3頭あう事ができました。小型でなかなか可愛かった。

そして、この後はワイナリーに行きました。決勝会場に向かう途中にある、大きいほうの Balgownie ワイナリーという所。皆で飲み食べで満腹になりました。

10/9(水) 予選第2レース


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予選第2レースの地図
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スタート地点
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今回は前日と同じ会場なので、さすがに間違わず会場に到着。地図は昨日より北側の部分を使うので基本的にはおなじような地形。しかし現在地不明というような大きなミスはなかったものの失敗で77分58秒で順位を少しさげましたが2日間合計での順位は31位を維持しました。決勝は予選の各コースの上位40人までとなっていて、これは一応余裕を持ってクリアしたわけです。そして競技中にはしっかりカンガルーも見ました。やっぱりワラルーかな?という大きさでした。

そしてレース後は今日もコアラパーク。かなりしつこく探したけど、結果は昨日と同じ。コアラパークといっても本当の自然公園で公園全体を囲む柵があるだけなので、見つかるかは運次第のようでした。そしてカンガルーを見たのも昨日と同じ。

夜はディナーパーティ。

10/10(木) 決勝のモデルイベント


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決勝モデルイベント地図
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駐車場に設置されたトイレ車両
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地図内にある奇岩
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予選の写真の販売風景
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初日に引き返した町から細い道に入って30分くらい?かなり開けたところが駐車場になっていて、そこから10分くらい歩いたところがモデルイベントの場所になていました。駐車場のところではかなり風も吹き寒かったのですが、歩いてくる間に十分に暑くなりました。

地形は予選とは全く違い、大きな岩や地面自体が岩でできているような部分が多い、日本には少ない地形でした。地面自体が岩になっているようなのは bare lockといい地図の上ではグレイで表現されています。実際に入ってみると、最初は結構良くわかると思ったのですが、途中からどれが地図の岩だかわからないくらい岩が沢山あり苦労しました。若干、不正確なところもあるようでした。

10/11(金) 決勝-超大爆発だった-&閉会式


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決勝の地図
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ゴールレーン
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ビジュアルコントロール
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地図内の岩山
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表彰風景
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いよいよ決勝。昔大会を開いたときの地図を売っていたので、それを買ってみんなで予想していたのですが、予想とははずれてモデルイベントの地図の北西側の牧場でした。ひろびろとしたちょっと高めの場所で、さすがに決勝らしくゴールが大掛かりになっています。そして会場のすみのほうに最終の前とふたつ前のフラッグがビジュアル区間として見えるようになっていました。

そしていよいよ決勝スタート。1番コントロールは順調、2番もあぶなかったがすぐにリロケーションしてまあまあ。と続けたのですが、6番で大失敗。柵の角をアタックポイントにして狙ったのですが、途中の目標物が確実に捉えられなくて南にそれてしまい他のコントロールのまわりをウロウロと探しました。結局わからないので柵の角からきた途中の沢でならリロケーションできるはずと、トライしたのですがまたまたウロウロ。最終的に柵の角まで戻り、角度を正確にアタックしなおしたらなんとかなりました。なんと、ここひとつで49分もかかりやめようかとも思ったのですが、海外まで来て棄権するのは勿体無いと一応全体をまわりました。このコントロールの後、同じく迷っていた外人にも日本人にも場所を聞かれ教えてきました。

結局、失格者を除く最下位になってしまいました。ただ、この地形。日本人はほとんど軒並み失敗したようで、大爆発者続出でした。こりゃ、ここか、やはり岩石地帯のフィンランドあたりでリベンジしなくてはという気持ちです。

レース後は、また Balgownie ワイナリーにみんなで行って食事をし、その後閉会式に参加しました。年齢別に沢山のクラスで表彰が行われ、日本人は最高齢の1名のみが表彰を受けました。

10/12(土) 帰国

最終日は朝はやくベンディゴをチャーターのバスで出発し、この後タスマニアの大会に参加する人を空港に送ったあと、メルボルンで食事と観光でした。観光はそれぞれ好きなところに行きましたが、わたしは博物館と、どうしてもみれなかったコアラの見れる動物園に行きました。博物館ではメルボルンの一軒一軒の家が見れる航空写真が床一面にはってあるコーナーがあり、みんな床にはいつくばって見ていました。きっと自分の家などを探しているのでしょう。また、アボリジニ関係の展示が広いスペースを占めていた事、それからファーラップという競走馬のコーナーがあったのが印象的でした。動物園は駆け足でコアラやカンガルーをひととおおり見てきました。

夜のシドニー経由のカンタスで日曜日の朝には成田に帰着、午前中に帰宅しました。しかし、メンバーの1名はそのままその土曜日、日曜日に八ヶ岳で開催される2日間大会(O-CUP)に移動でした。われわれより一日前に帰り、その大会になだれ込んだクラブもありました。やあ、みんな良くやる事!と言いながら、準備しておけばそのまま山岳耐久レースにも流れこめたなあなどとも思っている自分でした。

レース結果はもうひとつでしたが、同じツァーだった人たちと一緒に充分に楽しんだ大会でした。

おまけ


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桜の木
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向こうではこんな形の桜が当たり前でした。途中までまっすぐで、四方に枝分かれしています。最初は何か変わった種の桜なのかな?と思っていたのですが、どうも接木で作っているのではないかという話になりました。

向こうにもPCを持っていってインターネットにつないだのですが、良く旅行用品のところで売っているオーストラリア用の電話コネクタは全然必要ありませんでした。日本で普通に使っているRJ11形状のコネクタがそのまま差し込めました。

今までの海外旅行では、小銭については円の現金を両替し、まとまったものはクレジットカードで支払っていたのですが、今回初めて銀行カードでATMから現地通貨を引き出してみました。当たり前といえば当たり前ですがATMで引き出して、モーテルに戻ってインターネットで銀行に接続してみると確かに普通預金から落ちている。便利なものだと思いました。両替手数料などかからないので良いですね。

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