無料ソフトで作るロゲイン地図/加工方法の詳細(その2)

1.ロゲイン地図とは?
2.地理院地図でも印刷できる
3.地図データと加工方法のいろいろ
4.どのデータを使用し、どのように加工するか
5.地図データの購入と注意点
6.加工方法の詳細 ← 今回
7.地理院の許可申請

6.加工方法の詳細(その2)

6.2.3.地図修正

地形図のデータは以前より頻繁に修正されるようになったとはいえ、リアルタイムに現実が反映されるわけではないので、工事で変わった内容が反映されてない事はままあります。なんでこの路地みたいな道が2本線で記載されてるの?という事もしばしば。とはいえ、全ての道路を正しくしようとは考えるのは無謀でしょう、一般的には修正対象はチェックポイント到達に影響の大きいものに限定されます。

修正は、基本的には25000地形図の凡例に従い、その凡例にない情報を記載したりするには表記を定め、参加者が判るようにする必要があります。凡例のすべての作画方法を説明すると切りがないので、順次、道路、建物、立入禁止、...の説明をしていきます。

(1)道路

   
右は、25000地形図の凡例のうち、道路に関する部分です。高速道路などの色については、電子地形図データ購入のところでも説明したように決められているわけではなく、この凡例の色も一例という事になります。しかし、省略時の色がこの色のセットになっているので、最も一般的に使われるでしょう。

実際に作図しようとすると、もっと詳しい情報が必要で次のような作図仕様があります。

[真幅道路]


細い道路は実寸にすると、地図上で細くなりすぎるので、実際より太く描きますが、19.5m幅以上の道路は、実際の幅で表記する「真幅道路」となります。2本の平行実線の太さは、幅員25mまでは0.1mm、それ以上は0.15mm、線の色は真っ黒ではなくRGBが(100,100,100)となります。

さて、これをどう描くのが良いでしょう。2本線という線種を選べば良いんじゃないの?というのが最初に思いつく案かもしれません。残念ながら、そういう線種はこのソフトにはありません(こういう所は、OCADなどの専用ソフトだと楽だったりします)。2本の黒い平行線を描くというのが、次にに思いつく方法でしょう。しかし、単純な直線ならそれでも良いのですが、実際の道は曲がっている事が多く、そう簡単に並行線は描けません。黒くて太い線の上に細目の白い線を重ねるのです。判ってしまえば、な~んだという方法です。

幅30mの道路であれば、30*1000/25000=1.2mmなので、1.35mmの黒線、1.05mmの白線となります。その作画操作の実例です。

作図_道路1_1
多角形描画のアイコンを選択して、順次折れ線の構成点をクリックし、
終点でダブルクリック。地形図では滑らかな曲線のような所でも全て折れ線
で作図されています。
作図_道路1_2
右のプロパティ画面で1.35mmとキーインして太さを指定
作図_道路1_3
右のプロパティ画面で線の色を「道路縁」に指定する
「道路縁」という色は事前に設定が必要(後記)
作図_道路1_4_1
コピー(Ctrl+Cで代替可能)
作図_道路1_4_2
ペースト(Ctrl+Vで代替可能)で
同じ位置に複製される
作図_道路1_5
複製された前面にある折れ線が選択されているので
右のプロパティ画面で1.05mmとキーインして太さを指定
作図_道路1_6
右のプロパティ画面で線の色を白に指定すると、前面にある細い線が
白くなるので、2本線ができる

[プロパティ画面の表示方法]

プロパティ画面表示
右上の小さいアイコンをクリックし、表示される「プロパティ」のクリックで表示ON/OFFができます

[「道路縁」の色の設定方法]

色設定1
四角でも丸でも良いので面積のある図形を作図
色設定2
図形を右クリックして「領域」をクリック
色設定3
表示されたプロパティ画面の「色」タブをクリック
色設定4
色のRGB数値、色の名前をキーインして追加を押すと登録されます



ここで説明する色設定や、この後説明する線種の設定をダウンロードして簡単に設定できないかと考えてますが、今のところ方法が判ってません。判る方いたら、コメントででも教えてくれると助かります。

[徒歩道]

作図仕様は、以下のとおり、破線で、太さ0.2mm、実線部2mm、空白部0.3mmです。

作図仕様_道路2


以下は、その作画操作の線種の設定手順を含んだ実例です。

歩道1
折れ線を作図
歩道2
折れ線を右クリックして「線」をクリック
歩道3
表示されたプロパティ画面で「線の形状」タブをクリック
歩道4
線幅に合わせるのチェックをはずす、次に左の種類を「破線」に、更にその下の長さを0.2cmに、間隔を0.03cmに設定し、追加ボタンを押すと、名前を聞いてくるので「歩道」と入力し、OK
歩道5
線が「歩道」の破線になったので、次に右の画面から線の太さを設定



線種「歩道」は設定されたので、今後は線種を右画面から選べば使えます。ただし太さは線種の属性にないので、設定する必要があります。

[石段]

作図仕様は、以下のとおり、梯子状の表記で、太さ0.4mm(線の太さを考慮すると外側0.5mm、内側0.3mm)、内部の白い部分0.2mm、黒い部分0.1mmです。

作図仕様_石段


以下は、その作画操作の線種の設定手順を含んだ実例で、ちょっとトリッキーな所があります。

石段1
線を作図し、太さを0.5mmに色を「道路縁」に設定



線を複製します。手順は「2本線道路」の時と同じです。

石段2
前面にある線の、太さを0.3mmに、色を白に設定
石段3
線を右クリックして、次に「線」をクリック
石段4
線幅に合わせるのチェックをして、次に左の種類を「破線」に、更にその下の長さを66%に、間隔を33%に設定し、追加ボタンを押すと、名前を聞いてくるので「石段破線」と入力し、OK
(線幅に合わせない方法では望む設定にできませんでした)



[庭園路]

公園や工場などの特定の敷地内の道路で、作図仕様は以下のとおりです。

作図仕様_庭園路


これまでの説明の応用で充分に作図可能でしょう。ただ、あまり大きくない公園などでは、この方法で表記してしまうと、道の部分と地の部分が判別しにくくなってしまう事があります。そのような場合は、徒歩道として、その公園内の道を描きなおしてしまうほうが良いでしょう。

[平面交差点のつなぎ方]

立体交差であれば、重ねてしまえば済みますが、2本線の道路が平面交差している場合、重ねただけでは邪魔な線が残ってしまいます。

交差する両方の道路とも作図する場合は、交差する黒線を2本とも描いた上に、交差する白線を描けば邪魔な線が残る事はありません。

しかし、片側は取り込んだ地図画像の道路で、それと交差する道路を追加するような場合は、この手段は取れません。では、どうするか?適当な多角形を交差点に載せて道路内部と同じ色で塗りつぶしてやれば良いでしょう。下図はその例です。見やすくするために敢えて重ねる多角形の色を変えています。

交差点1


[複合線を使う時の注意]

2本線の道路や石段のように複数の線を重ねる手法で、鉄道などの多くの線状記号を表記できます。これらを複合線と呼ぶ事にします。

複合線を扱う場合、ずれてしまうと困るので、作成したらグループにしておくのが安全です。グループ化の操作は、変更メニュー⇒グル-プ化 となります。気づいたら、いつの間にか誤操作で一部の要素を移動してしまっていたというような時にどう復元するのが良いでしょう。直前にその操作をしたのなら、編集メニュー ⇒ 元に戻す で復元できます。

直前の操作でない場合、構成要素となる複数の図形を選択し、変更メニュー ⇒ 配置 ⇒ 中央揃え の操作を水平・垂直の両方向について行えばピッタリ重ねられます。中央揃えとしましたが、位置合わせに線の太さは関係なく、中心線で行われるので、上端揃えや下端揃えでも同じ結果になります。

位置合わせ1


(rogaine_mm_2)

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