5号

■パークO世界ツアーについて(利光良平・大西淳一)
■韓国を訪問して(村越 真)
■CAMap研究会の紹介(尾上俊雄)
■Oマガジンについて
■O-Forumについて(再掲)
■パークO世界ツアーについて(利光良平・大西淳一)
世界ツアー 第6戦  99年10/11 (振休)  東京で開催  
  99年10月11日にパークオリエンテーリング世界ツアー(Park World Tour)第6戦
が東京で行なわれます。今まで日本ではAPOCのようなアジア地域の国際大会はいくつ
か開催されていましたが、今大会は日本初の世界のトップイベントとして開催され、
トップ選手が約50名ほど来日する予定です。
  今回は「パークO」と「Park World Tour」、そして大西淳一さんからWorld Tourに
習って98年どから国内で開始された「パークジャパンツアー」についてご紹介しま
す。
パーク オリエンテーリング
  オリエンテーリングは元々大自然の中で始められたワイルドなスポーツでした。そ
のため、このスポーツは都市から離れた場所でしか行われず、あまりポピュラーには
なりませんでした。 そこで、都市の公園でイベントを行い、誰でも気軽に参加でき
るように工夫されたのがこのパークオリエンテーリングです。コースの距離は約3キ
ロで、植込みの端や、銅像、街灯、標識などの公園の施設にもコントロールが設定さ
れます。外国では都市の中心繁華街や動物園、遊園地などでも行われていて、ベネチ
アではゴンドラと並走したり、ストックホルムの古い町並みの中を走ったり、中世の
古城の中を走ったりします。本格的なテレインの乏しい東京や大阪、名古屋のような
大都市においても大いに可能性のある種目といえます。
  一般的にパークOでは、1:25001:7500程度の縮尺の地図を用います。
記号もその公園の状況に応じ特殊なものを用いる場合が多いようです。
  競技はさほど広くない狭い公園でも行なうことが可能です。500m四方も有れば
10分間のレースを行なうことは可能です。調査も苦労しません。大都市周辺の公園
であれば、市販されている地図類を調査の参考にすることもできます。 OCADで作
図し、コンビニのカラーコピー機で印刷すれば、地図の作成費は驚くほど安く済むは
ずです。数人のスタッフで運営することも可能です。
  起伏の少ない公園でコースを組むと、速い選手でキロ3分台のスピードでオリエン
テーリングをすることができます。選手にとってこの種目は、スタート直後からトッ
プスピードに追い込んで走ることになるので、より陸上競技的なオリエンテーリング
であるといえます。逆に陸上選手にとっても森のオリエンテーリングほど複雑な地図
読み技術や装備を必要としないので、入門しやすい種目といえるでしょう。また、ス
ポーツに余り馴染みの無い初心者でも、公園ならば遭難する不安を持たずにオリエン
テーリングを楽しめることでしょう。
Park World Tour
  パークオリエンテーリング世界ツアー(PWT)は、スポーツとしてのオリエンテー
リングを世界各国のメディアや一般の人にプロモートするために企画されました。世
界のトップ選手男女各25名が毎年世界各地の大都市の公園をパークオリエンテーリ
ングで転戦し、年間トータルのポイントを競います。2000年以降は偶数年のワー
ルドカップとリンクする計画になっています。北欧の選手の中には陸上競技やスキー
でオリンピックに出てもおかしくないようなパワーの持ち主がいますので、「迫力の
あるオリエンテーリング」を間近に見ることが可能です。選手達は、水飛沫を上げな
がら池を横切ったり、急斜面を猛スピードで駆け降りてきたりします。
   【Park World Tour 1999日程】
第1戦  3月26日       コペンハーゲン (デンマーク)  
第2戦  4月23日       ストックホルム (スウェーデン ) 
第3戦  6月11日        トゥルク (フィンランド)     
第4戦  6月15日        ロンドン (イングランド)       
第5戦  6月17日       グラスゴー (スコットランド)    
第6戦 10月11日   東京 (日本) 
第7戦 10月16日   杭州 (中国)         
第8戦 10月18日   上海 (中国) 
詳細は http://www.pwt.org/ をご覧ください。
  日本での大会は東京都協会が中心となった実行委員会で行われる予定です。 世界
のトップ選手による「 World Tour」 以外にも併設パークO大会やワールドツアーと
同じコースを走るイベント、初心者向けのコースなど、幅広くイベントを行なう予定
でいます。 
 選手来日中(10月10日夕方から13日午後まで)の通訳や選手のアテンド(1
2日には富士方面で練習会を予定)などの人材不足が予想されますので、都外でもご
協力いただける方が有ればご連絡を頂きたいと思います。
 
東京都東村山市美住町1-4-11  グリーンタウン2-403    利光良平 

■韓国を訪問して(村越 真)
 サンスーシの西山さんが企画した日韓合同練習会に参加するために、12月4日か
らら6日まで韓国を訪ねた。練習会は、土曜日と日曜日の二日間にわたって行われ、
日本からはサンスーシの西山さん、岩出さん、横浜の三好さんの4人の参加、そして
韓国からは10人をこえる愛好者が参加した。
 宿泊したモテルから地下鉄に乗って、区民センターのような場所で集合。そこから
車で30分ほど南にいったキフン(器興)で、土曜日午前の練習が行われた。ソウル
留学中の津田塾大学OGの三宅さんも参加していた。ここで約5kmの練習の後、お
昼を食べて別のテレイン(ソウル市内南部のポフン病院裏山)へ移動。午後はそこで
僕が組んだコースでやはりポイントOLをおこなった。お昼にたっぷり時間をとった
ため、練習を始めたのが午後4時であった。標準子午線より西に位置する韓国(標準
時は日本と同じ)といえども、5時をすぎると急速に暗くなる。撤収が終わるころに
は地図も見えないくらい真っ暗だった。
 この日は、日本に何度も来ている河(ハ)さんのお宅に泊めてもらった。「何回く
らい日本に来ているのですか?」と聞くと、88年以来40回という。昨年など7回
も聞ているから、僕なんかより遥かに日本の大会に出ている訳だ。
 翌日曜日は、「道峰(トボン)」で練習をおこなった。ソウル北郊の丘陵地である
。このテレインはかなり急でやぶも多かったが、花崗岩質の土壌で、関西の甲山等に
地形がそっくりだ。実際山の中も微地形だらけで、テクニカルには面白いテレインだ
った。
 この日の集合地点は、山中にあるお墓である。お墓といっても韓国の墓は大きな尾
根上の半球状の土盛りである、その周囲に芝生が植えてあり、明るい雰囲気の場所で
ある。他人が入っても全然問題ないそうで、僕らの他にもハイキングや散歩中の人が
休憩をしていた。誰であれ人が集まれば供養になるとか、故人を顕彰することになる
といった考えがあるのではないだろうか。
 この日の練習内容はリレーであった。彼らはこの場所に慣れているせいか、タイム
もよく、2ポイントリレーの個別タイムでは危うく負けそうであった。走るのはかな
り速いのである。ただ、技術については未熟という印象を受けた。
 韓国のテレインは急峻でやぶいというイメージしかなかったが、いくつかのテレイ
ンは比較的緩やかな丘陵地で、雑木林もそれほど通行可能度が落ちる訳ではない。む
しろ埼玉や東京のテレインなどに比べるとはるかに可能度はよい。おまけに、耕作地
も自由に通行することができるので、地形に集中してルートをプランして走ることが
できる。日本というよりも中部ヨーロッパ的なオリエンテーリングに近い。
 地図は概ね正確であった。これは練習で使った地図がロシア人による調査・作図に
よるところが大きい。また岩出さんの話によると数年前まではコントロール位置に関
してもミスや隠してあるようなものが多かったというけれど、今回はまったく問題な
く、パーフェクトであった。ただ運営面では日本よりもはるかにラフで、時間的にも
ルーズだった。もっとも日本でも通常の練習会はこんなものかもしれない。
 オリエンテーリング人口はあまり多くないが、成人には熱心なオリエンティアがい
る。今回宿泊から買い物まで世話になった河(ハ)さんもその一人である。おなじア
ジアでも、香港に比べると高校生以下の若い人が誰も参加していなかった。大会なら
違っているのかもしれないが。熱心な人の中には2004年のAPOCを誘致したい
と考えている人もいるようであるが、連盟上部と一般オリエンティアの間には意識の
差があり、立候補は難しいようである。「そんなところまで真似しなくても」、とは
岩出さんの弁。
 成田からソウルまで2時間で、山口にいくよりもはるかに近いし、航空運賃も32
000円で、羽田秋田の正規運賃よりも安いのである。最近は日韓で姉妹クラブと
しての提携をするクラブも出ているし、両国の行き来も多くなっている。もっとも近
い国だけに、更に交流が盛んになってもいいのではないだろうか。経済的な面から見
る限り、日本から韓国に出かけることは何の問題もない。逆に韓国から日本に出かけ
るのは、韓国の経済状態からすると、全ての人にいつでもできることではないだろう
。だが物価水準から考えると、日本にくるのがそれほど大変なこととは思えない。要
は、情報交換やPRの問題であろう。また民泊など、彼らの負担にならないオプショ
ンをもっと提供できるようになるといいだろう。
■CAMap研究会の紹介
名称: CAMap研究会(英文名 CAMap FORUM)
設立: 1991年10月頃
代表者: 一応、尾上俊雄(OLP兵庫)
会則: なし
会費: 1000円(数年間分)。ただし、OCAD購入者は無料
会員(登録者): 現在、約100名 ML登録者54名
主な活動 ・コンピュータ作図に関する普及ならびに情報交換(CAMAP-ML)
・ 不定期機関紙「CAMap News」を発行
・ ソフトウェアOCADの購入斡旋
 1991年秋、コンターズ、OLP兵庫の有志が神戸市内のとある事務所の一室で一台の
Macintoshを囲んでいた。コンピュータによるO-Map作図を始めようと、Flemming(
DEN)から入手した地図を見ながら、Illustrator88の操作に見入っていたのである。
誰言うとなく、CAD、CAMにならってCAMap(Computer-aided Mapping)研究会と呼ぶ
ようになった。1992年の全日本大会の実践活動報告会にパソコンを持ち込み、その活
動成果を発表した。その後、メンバーによるO-Mapが次々登場した。いずれも
Macintosh-Illustratorによるものである。
 1995年9月には、小冊子「コンピュータによるO-map作成の手引き」をCAMap研究会
の名で発行した。原図取込みから作図、印刷に至るまでコンピュータによる地図作成
の基本操作について解説するとともに蓄積したノウハウ、高度な技術を纏めたもので
、コンピュータ作図を手がける人にとっては文字どおり手引きとなっている。ただし
、今は在庫はない。
 1995年からはスイスのHans Steineggerとコンタクト、Windowsで動くOCADを扱うこ
とになった。O-Map専用のソフトウェアとして海外では広く使われていたが、OCAD6に
バージョンアップされ、日本語フォントも使えるようになって、わが国でも急速に普
及した。既に70本以上がオリエンティアの手に入っている。
コンピュータ地図の登場、普及に合わせて、1997年3月より不定期の機関紙「CAMap
 News」を刊行、また、木村氏(長野県OL協会)の協力によりCAMAP-MLを開設し、会
員の連絡用に活用している。Macintosh、Windowsを問わず、コンピュータ作図に関す
ることであれば、ノウハウはもちろんのこと、種々の活用法が紹介され、またソフト
、ハード、出力など、わからないことがあれば、気軽にメールを出せば誰かが対応し
てくれるフォーラムである。
一度、コンピュータ作図を手がければ、製図版を用いた従来のペン作図に戻る気にな
れない。とくに地図修正が容易であり、パソコン、スキャナ、プリンタなど、ハード
が安く手に入る現在、これに勝るものはない。常に最新の地図で競技できることは最
大の強みだろう。
という具合に、コンピュータ作図に関する都合のよいはっきりしない団体(?)であ
る。コンピュータ作図に関心のある方であれば誰でもいつでも参加できます。研究会
への登録、CAMAP-MLへの登録、OCADの購入申込みは、いずれも下記まで。
   〒654-0162 神戸市須磨区神の谷5-10-77  尾上俊雄
   <TEL&FAX> 078-791-7530
   <電子メール> 
■Oマガジンについて
 O-Japanが休刊になって久しい。これはオリエンテーリング界にとっても大きな損
失である。僕らのようにしばしば大会に訪れるオリエンティアはいい。そうでない人
にとっては、O-Japanは数少ない情報源だったはずだ。大会情報が手に入らなければ
次第にオリエンテーリングから脚が遠のく。少ないオリエンテーリング人口がますま
す減少していくわけだ。雑誌の休刊は、他にも様々な影響を与えている。オリエンテ
ーリング界を発展させていくにはオリエンティアが情報を交換し、互いに意見をいい
あい、刺激しあうことが必要である。その重要な媒体が失われたのである。幸いなこ
とにメーリングリストがその機能の一部を担っているが、全ての人にメーリングリス
トへのアクセスが可能なわけではない。また選手強化という立場からも雑誌がないこ
とはいたい。技術的な情報を得る機会が減るだけではない。雑誌に載ることは、競技
者としては一つのステータスであり、若者や初心者に夢を与えることにもなる。その
場が失われたのである。
 多くの人が、雑誌のない現状を危惧し、メーリングリスト上でも、初夏のころには
雑誌をなんとか起こせないかという議論が沸き起こったが、いつのまにか立ち消えに
なった。議論に参加する人たちは、雑誌がなくてもなんとかやってきた人たちだから
、ある意味真剣ではなかったのかもしれない。しかし、今後のオリエンテーリングの
普及・発展を考えたら、このままではいられない。幸いなことに、大会カレンダーの
メーリングリストへの掲載や、個人的な努力による発刊(杉本氏のオースケ、小野氏
のカレンダーなど)、ここの情報の蓄積はある。僕自身、情報発信のためにこの
O-Forumを発刊したし、強化選手のPRのためにスコードニュースを発行している。こ
うした努力を集約して、雑誌化できないだろうか?JOAでも雑誌発行の話はあるが、
なにぶん行動の遅い組織である。まってばかりもいられない。雑誌が軌道に乗ったら
、その体制をJOAに移管するように働きかけるという方法もある。
 雑誌の概要は以下のようなものである。
1.発行形態
 年6回発行、B4で24ページ程度。当面はリソグラフ程度の印刷とするが、余裕が
出てきたら簡易オフセット印刷とする。
 購読者名簿の作成は非常に煩雑なものなので、O-Forum方式を採用する。この方式
では、購読者は購読希望数の封筒(定型最大)に切手・宛名をつけて、発送者に送付
する。送られた封筒の回数分だけ雑誌が送付される。購読料は1回200円程度とす
る。
2.編集・作成体制
 編集人を58名程度募り、1ないし2名で各号を担当する。年1,2号を担当す
る。編集会議の便宜を考え、編集人は、基本的にはメールが利用可能な環境にあるも
のとする。
 この他に通信員を地区、領域(スキーOとか、パークO等)、年代を考慮して20人
程度募る。もちろん通信員以外にも投稿は可能だが、通信員は極力毎号記事を掲載す
る。
 実際の印刷・送付などヴォリュームのある仕事は、学生・主婦・退職者等のアルバ
イトを依頼する。
 そこでO-Forumの読者へのお願いは、雑誌発行の呼びかけ人や編集人になってもら
えないかということ、もちろん通信員でもけっこうである。
■O-Forumについて(抜粋・再掲)
1.OForumの目的
 OForumは、オリエンティア相互、オリエンティアと組織のコミュニケーシ
ョンの促進。
2.OForumの内容
 OForumは、年3回(4・8・12月)に発行を予定している他、年1・2
回程度の大会前日のフォーラムの開催を考えています。
3.OForumを購読
 二つの方法があります。一つは電子メールです。この場合購読料は無料です。購読
の申し込みは(村越真)へ。また郵政省メールによる購読の
場合は、住所を書き90円切手を張った封筒を、購読希望回数分だけ下記まで送付し
てください。封筒を頂いた回数だけ送付します。
4.OForumへの投稿
 フロッピーまたは、電子メール以外の投稿は受け付けません。
 なおOForumは、静岡県オリエンテーリング協会のご好意で、同県会報OL
静岡とともに、各都道府県協会とJOA事務局、理事会メンバーにも送付されます。
OForum連絡先:
422清水市折戸1-20-11-31
   tel+fax:0543-34-9754
   村越  真
   e_mail: