傷害事故事例提供のお願い

村越です

オリエンテーリングは比較的安全な競技と思われています(たとえば保険料の算定
など)が、実際には様々なリスクを抱えるアウトドアスポーツです。捻挫などは日常
的に発生します。その多くは軽微なものですが、中には通院を必要とするようなもの
、あるいは「まかり間違えば・・・」というものもあります。
こうした事故を未然に防ぎ、またそのダメージを最小限にするためにも、現在JOA
ではオリエンティアであり医師である方の協力もいただき、「安全のためのしおり(
仮称)」を作成中です。
トレイルランやロゲイニング、アドベンチャーレースのように、まだ未組織ですが
、今後伸びてくる可能性のあるアウトドアスポーツに対しても、有用な資料を作成し
たいと考えています。

ついては、皆さんご存じの傷害事例(通院1日以上のもの)についての情報の提供
をお願いできないでしょうか。
けがをした人の属性(性、年齢または年代、初心者か経験者か、など)
けがをした時の状況とけがの状況
その後の対処

全てが分かるとよいですが、部分的なものでも構いません。重要だと思われるものに
は「事例」として、経緯などを記す場合もありますが、個人が特定されるような情報
については十分配慮します(といっても、狭い世界ですので、知っている方は分かっ
てしまうかもしれませんが)。また、部外秘ということであれば、数値の累計にのみ
加え、記述については外部には出しません。

5月中には暫定版を発行の予定ですので、それ以前に村越あて、お送りいただければ
幸いです。
また、大会等の救護所でとったしょうがいのデータ提供も歓迎いたします。

参考までに、私が知っている比較的重いケースを挙げておきます。
後ろの方はみんな私のケースです:-(

●あわや凍死?の道迷い
1996年の岩手大学大会で、高齢の方が行方不明になった。大会関係者や警察合わ
せて80人が捜索。翌日朝、スタートから1km以上はなれた山中で気を失っている
のを発見。コースから大きく外れた場所で。季節は10月後半。発見が遅れたら、死
亡事故にも…。

●低体温症の恐怖
20年以上前に飯能で開かれた早稲田大学大会、雪の中を半ズボンで出走したラン
ナーが、動くことができなくなっているのをパトロールが発見。あるインカレでも、
レース中の雪で動けなくなり救護所で収容された選手が何人かいた。また優勝候補で
あった選手も、後半のタイムからするとおそらく低体温症に陥っていたと思われる。

●転落
昨年の6月、S大学のオリエンテーリング部の学生が、テレインでの練習中に高さ
約5mの崖から転落。腰椎と恥骨の粉砕骨折で、2ヶ月の入院。幸い、命はもちろん
、後遺症が残らなかった。類似の転落事故で、意識を失ったり、逆行健忘症になった
など、危機一髪の事例もある。
●富士の沢沿いの崖で2mほど転落したことがある。横向きにはなったものの、幸い
なことに頭を打つこともなかった。
●リレーで疾走中、斜面で滑って立ち木に頭からぶつかり、軽い脳震盪。とっさに手
が出ていなければ、もっとひどいことになっていただろう。

●アイガードの必要性
38歳のときにはフィンランド遠征で横に張り出していた立ち木の枝に正面から激突
し、枝が目を直撃した。失明しなかったのは、その枝が腐っており、ぶつかると同時
に崩れ落ちたという幸運に恵まれたに過ぎない。
●雨中の設置で斜面で足を滑らせ、腓骨骨折。
●縫合を伴う打撲・切り傷
41歳のときにはやはり設置中、朽ちた木の根に太ももをぶつけ、7針縫うケガをした。
この年の初夏には、フィンランドのユッコラリレー大会で、ロシアの女子選手が枝を
太ももに刺した。この時通りがかったフラウケ・シュミット=グランが、チームの成
績を顧みず救助に当たらなかったら、失血死していただろうといわれている。