日本最大の山焼き「秋吉台で実施」

山口県OL協会の福田です。
国内最大のカルスト台地として有名な山口県美祢市にある
国定公園「秋吉台」において春を呼ぶ山焼きが26日(土)
実施されました。
この行事は秋吉台の景観を維持するため例年実施されている
風物詩として、約650年前から行われていると言われています。
この山焼きを行うことで、草原の原生林化を防ぎ、台上で牧草地や
耕作地の維持を行っています。
山口県OL協会は山口県を代表するテレインとして当地を使用する
関係から山口全日本大会以降、約10年間この行事に協力しています。
(今年からは行事の危険性から有志で実施することになりました)

当初、20日に予定されていましたが、当地もご多分に漏れず、
例年になく降雪量が生半端ではなく、また天候不順で、雪が残り
1週間の延期となりました。この間に乾燥が進み、逆に例年に無い
好条件となって燃えやすい条件が出来上がっていました。

午前9時30分の打ち上げ花火を合図に1500ヘクタールの草原の
周囲に集合した、地域住民・私達のようなボランティア約1200名が
一斉に草原に点火。起伏に富んだ台地に炎が大きな音を立て、
縦横に走ってゆきました。炎は風を呼び810mの高さにも、
点火するスタッフが思わず退避する場面もたびたびです。
昼を迎えるまでのこの壮大な自然のショーに観光客も見入っていました。
炎の消えた後は黒い焼け跡に点在する石灰岩が白く浮かびあがります。
このモノトーンの世界が5月の連休の頃には若草色に変ってゆき
秋吉台に春が来ます。

なお、OL協会の15名を含めおよそ100名のスタッフが3月5日の
夜の山焼きの場所を維持するため迎え火の作業を行いましたが、
異常な乾燥に伴う飛び火や、失火により、予想外に燃え広がり
先に作成した防火帯では防ぎきれず、類焼してしまいました。
従って今年は開催が出来なくなりました。同じく今年の山口国体の
炬火の採火ように準備した箇所も燃えてしまいこれから再検討
となります。

今日2月27日は平尾台の野焼きですが、微妙な天気です。