はじめに すごい世界の大会 こんな場所でもやる 基本の基本 地図と使い方 道具 こども トップ選手 おまけ
オリエンテーリングは北欧が発祥の地ですが、西欧、東欧、ロシアなどにはかなり広まっています。環太平洋でみると、オーストラリア、ニュージーランドが古くから盛んです。東アジアでは、主に日本、香港、韓国で行われてきましたが、最近中国が力を入れてきています。
世界選手権、ワールドカップがIOF(国際オリエンテーリング連盟)主催で開催されており、最近は世界マスターズでも毎回オリエンテーリングが種目として採用されています。まだオリンピック種目にはなっておらず、ワールドゲームズの種目になっています。
オリエンテーリングは、世界選手権のような大会でも、選手権クラスのみでなく、一般の人も参加可能なクラスを併設するのが普通です。これは日本国内でも同じで、全日本選手権や学生選手権も一般向けのクラスが一緒に開催されます。
また北欧では伝統ある大きな大会が開催されています。以下の写真は、その中でも最も有名で毎夏スウェーデンで開催されるO-RINGEN(オーリンゲン)という大会のものです。この大会は1日1レースで5日続けてやります。家族や仲間とキャンピングカーで泊まりながら参加するのが一般的です。最近は1万数千人の参加者になっています。家族で来てレースに参加しない人も含めると、もっとも多かったときには4万人も集まったそうです。
野外コンサートのようですが、開会式の会場です。 | 中央の宿泊をするセンター会場から、レースを行う会場には、大型バスが1日ずっと往復しつづけて参加者を運びます。この年は、なんとセンター会場に列車の引き込み線ができ、列車での移動となりました。 |
これはレース会場の風景、参加者が多いので場所がわかるように高い棒に旗やマスコットをぶら下げています。 | ゴールレーン。右下から左上に走ってゴールします。まわりがみんな左の写真のようになっています。 |
O-RINGENは海外の大会の中で、最大で、最も参加しやすく、最もお祭り的な大会です。センター会場と競技会場との移動、宿、食事などすべて主催者へ一括での申込みが可能です。ただ何しろ参加人数が多いので、ホテルとなると限られてしまいます。日本から行く場合、最も手軽で安上がりなのはハードフロア、つまり学校の教室などに宿泊する方法です。寝袋やある程度のクッションは自分で持って行く必要があります。人数がまとまれば、バカンスで出かけていて留守になっている民家を借りることも出来ます。 | |
センター会場のキャンピングカーを置いている場所です。センター会場には、レストランやスポーツ用品の店がはいる巨大なテントも設置されます。ある年は飛行機部品を製造している企業の持っている飛行場の滑走路が、ある年は市民向けのパブリックのゴルフコースがキャンプサイトになったこともあります。 |
アジア太平洋地域で2年に一度開催されるのがAPOCです。昨年から今年にかけては香港で、その前にはカザフスタンで開催されました。これは、せいぜい1000人規模なので、いかにO-RINGENが大きいかわかるでしょう。東京マラソンより小さいけれど、何しろ5日間です。近隣諸国からの参加も多いですが、やはり国内からの参加が主体です。そしてスウェーデンの人口が900万人だということを考えると、う~ん!桁違いの大会です。オリエンテーリングをやるなら、是非一度は聖地巡礼をお勧めします。
リレーの大会ではフィンランドにすごい大会があります。男子7人のリレーで、な、なんと2000チームが参加するのです。ユッコラ(Jukola)といいます。夕方スタートし、ヘッドランプをつけて走ります。2006年のスタートの映像はこちら。
このレースの前に行われる女子4人で800チームのリレーはベンラ(Venla)といいます。2006年のスタートの映像はこちら。
全体の人数は少ないけれど、1チーム10人で競うのがスウェーデンのティオミラ(Tiomila)、夜スタートし2日かかり、大会HPはこちら。10mila2006のスタートの映像はこちら。迫力あるヘッドランプの列、レースの雰囲気がわかります。
世界の大会がどこで開催されるかをgoogleMapで見れるようにしてあります。こちらからどうぞ。また当サイト世話人の感想記に海外の大会(O-RINGENやAPOC)に参加したものもあります。時間があればどうぞ。
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