O-RINGEN1992、忘れられない大会

海外の大会には何度も参加しているが、どの大会が最も印象に残っているかと言えば断然この大会です。

何故かって、2日しか走らず入院してお腹を切って、さらに+アルファがあったからです。

開催期間:1992年7月20日(月)~24日(金) (最近(2022)の大会と違って休養日なしの連続5日) 
場所:セーデルテリエ(ストックホルム県内の南西部)
センター会場:スウェーデン軍訓練施設

この大会では、現地で結婚している日本人(ゆかりさん)が日本人向けボランティアをしていた。なお、ゆかりさんは、NHKのラジオ番組に定期的?に出演していると聞いた。

7/17(金) 日本出国

7/20(月) 第1レース

7/21(火) 第2レース

7/22(水) 入院&手術:前夜から腹が痛く、腹をお冷やさないように眠ったが、起きても良くなっていなかったので第3レースの出場は諦めた。皆がレースに向けて出掛けた後、ゆかりさんをinfoに探しに行ったが見つからず「六ケ国英会話」を持って大会診療所に行って診てもらった、話の内容は医学用語のせいで理解が進まなかったがAppendix(盲腸)という言葉で、やっと辞書が役に立った。その後ゆかりさんを呼んでくれて市内の病院に移動し再検査。薬で散らすのは無理ということになり、手術を覚悟。
 9階の11号病室(6人部屋)に移動し手術の準備。......あとは闇の中。
 目が覚めると、まわりには沢山の人がいた。声をかけても中々目が覚めず、ゆかりさんが来て日本語で声をかけたら目が覚めたらしい。小便を出せと言われたが、少ししか出なかった。

7/23(木) 盲腸という事で手術したが、盲腸ではなく、大腸と小腸のつなぎ目あたりに穴が空いていた(回盲部穿孔)ので、手術には2時間ほどかかりV字型切り傷が残った。目が覚めてからの部屋はICUだった。ベッドを出て立たされ足踏みをさせられ、歩いて移動かと思ったがそうではなく、11号室に移動となった。この日、尿道管を外した。
 ゆかりさん、その息子ほか、日本人参加者も沢山見舞いに来てくれたが、疲れていて、すぐに眠ってしまった。

7/24(金) 目が覚めると、洗顔と服の着替え、歩くとまだとても痛かった。まわりは食事をしているが、まだ自分は点滴のみで、空腹。

7/25(土) 朝食は相変わらず点滴。その後、血液検査でOKが出て、昼からスープ2食。温かいスープは野菜で、冷たいスープは果物やココアが入っているようで、とても甘ったるかった。同室から、ひとり退院。

7/26(日) ペニシリンのせいでイッチ?(喉の苔?)が出来て咳になり、これが手術傷にひびき痛い。夕方になって、咳が落ち着いてきた。朝、大便がでたのが良かった。

7/27(月) ベッドから起きて談話室のような部屋に移動したら、そこのテレビでやっていたのが、バルセロナ五輪で岩崎恭子が200m平泳ぎ優勝するところ。凄いタイミング。岩崎が日本語でインタビューに答えているのが聞こえた。congratulations! といわれ、さすがに嬉しい。
 イッチが良くなり、手術傷もかなり治ったようで、楽になった。午前中に会社にコレクトコールで電話し、休暇延長。

7/28(火) 朝から激しい雨。この年、自衛隊がPKO活動に参加することになり、その訓練のため、O-RINGENのセンター会場だった国連軍の訓練施設に、この日入ってきたとの事。退院し、ゆかりさんの自宅に泊めてもらった。

7/29(水) もう1泊、ゆかりさん自宅。大きな荷物は宅配で送る手配をした。

7/30(木) アーランダ空港より、スウェーデン出国

7/31(金) 帰国

この入院などの費用、どうしたかというと、すべて「早稲田日本信販カード」に付帯していた保険で済みました。帰国後に一旦自分が負担して請求した金額はわかるのですが、スウェーデンでの入院費用は調べなかったので不明のままです。当時は日本信販のカードは太っ腹で、持ってるだけでOK、ゴールドである必要も、旅行費用の支払いに利用する必要もありませんでした。帰ってから家族に、あと数日入院してれば、保険で迎いにいけたのにという話もありました。

現在(2022年)は、ゴールドカードだとか、旅行費用の支払いにそのカードを利用するなどの条件を充たさないと、旅行保険は適用されないので、自分の持っているカードの条件をしっかり確認しておくか、別途旅行保険に入るかしておきましょう。新型コロナのような感染症で滞在期間が伸びるとかも考えておかないとですよね。

(補足)
・軍の施設のベッドが沈んでしまって良くこれで寝てるなと感じました。
・写真もあるはずなのですが、どこかに隠れているので、出てきたら追加の予定。
・日本人参加者の中では、東北大の入江氏が初参加で、自分と逆に直前の怪我で4日間DNSで最終日だけ参加したとの事。

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