1.ロゲイン地図とは?
2.地理院地図でも印刷できる
3.地図データと加工方法のいろいろ
4.どのデータを使用し、どのように加工するか
5.地図データの購入と注意点 ← 今回
6.加工方法詳細
7.地理院の許可申請
5.地図データの購入と注意点
国土地理院の地図は、紙もデータも一般財団法人の日本地図センターが販売しています。書店で売っている1/10000や1/25000の地図も、日本地図センターが販売しているものです。
余談ですが最近紙の1/25000地図を買っていないので書店で見てみたら、以前からの3色地図と、電子地形図ベースの多色地図が混ざっているのですね。
地図データは、地図センター Net Shoppingから購入する事になります。購入にはユーザー登録が必要で未登録であれば「レジに進む」段階で登録する事になります。
5.1.電子地形図25000
電子地形図25000(オンデマンド版)購入のTOP画面はこちらです。
<図郭>
旧地図である数値地図(地図画像)や数値地図(国土基本情報)と異なり、地図の枠(図郭)が固定的でなく、経緯度やサイズを選べるようになっています。なお、このサイズは地図外の白枠も含んだサイズなので要注意です。一般的なロゲインの地図は1/25000でA3サイズですので、A2サイズの地図を購入すれば、エリアをカバーして余りが出ます。A2、A3、A4サイズどれも175円/枚なので買いやすいです。まるで、ロゲインの地図を作る人のことを考えてくれたみたいな料金のクラス分けです。
固定的な図枠の場合、場所次第では4枚買う必要があったので、改善されています。お金だけでなく、つなぐ手間も必要なくなるのが良いところです。固定図郭でも買えますが、自由図郭で買うのが良いでしょう。
<色などの設定>
電子地形図はサイズだけでなく、道路の色なども色々設定できます。購入内容設定画面の右側はエリアを指定して、左側でその設定ができます。左下のグレーの詳細設定のバーの下は最初は表示されておらず、詳細設定の文字をクリックすると出てきます。最初の設定状態は、オンラインの地理院地図と同様になっています。
ロゲイン地図は、この設定にするというようなルールはないので試行錯誤も自由です。ただし、画像タイプは「JPEG」、解像度は「508dpi」、陰影は「無し」が良いでしょう。画像タイプは、加工ソフトに取り込む際にPDFよりJPEGのほうが取り込める場合が多いからです。解像度は「508dpi」のほうがよりハッキリした画像になるからです。ただし、パソコンが非力な場合は300dpiでないと操作が重たくなってしまう可能性もあります。陰影は北を上にしたときに見易いようになっているので、違う方法から見た場合には、むしろ邪魔になる事もあります。ロゲインでは進む方向により、地図を見る向きを変えますから、陰影は無しが良いという事です。
<購入手順>
購入内容設定画面上部にあるとおり、設定後はサムネイル表示で印刷イメージを確認し、次にカートに追加します。
印刷イメージを確認できますが、拡大できるのは、ごく一部のみです。
色々と注意事項が表示されています
カート追加画面、レジに進むなどの操作ができます
カート確認からレジに進む手順は、通常のネットショッピングの手順どおりです。購入後、しばらく待って、ダウンロード案内のメールが来たらダウンロードできます。横浜中心部を含むA2サイズで40MB程度あります。
5.2.数値地図(国土基本情報)
先ほど説明したように、このデータは固定図郭しかありません。また、何をどのように表示するかは、加工プログラム次第ですので、電子地形図25000の購入内容設定画面というような細々とした設定はありません。図郭を選択するだけです。
図郭の選択は上記の画面から順次エリアを選択してゆき、最終的に「横浜東部」というような固定的な図郭を指定する事になります。
カートに入れる際に、データの形式が「SHP」か「GML」かを選択する必要があります。イラストレータにplugXプラグインを使用して取り込む場合は「SHP」、DKG2SVGでInkscape用ベクトルデータに加工する場合は「GML」になります。
以後の購入手続きは電子地形図と同様です。
(rogaine_mm_2)