通常フォトロゲイニングでは国土地理院の1/25000の地図を使っていて、その地図では等高線で地形を表されている。一方、国土地理院はより高精度の情報を得られる航空レーザ測量によるデータも提供している。DEM5Aというデータで、地表の標高を5m間隔で測ったものである。
ロゲイン地図において、1/25000の地図の等高線を、このDEM5Aから生成した等高線で置き換える価値がありそうか調べてみた。
同じ場所の等高線(10m間隔)を3種比較してみた。
(1)旧来の紙地図で提供されていた数値地図25000のもの(2007年発行)
(2)現在の地理院地図のもの(2016年発行)
(3)DEM5Aから生成したもの
(1)と(2)の等高線は基本的に変わっていない。ただ、崖の表記がかなり異なる。これは、地形の取得基準が変わったためである(補足参照)。(1)(2)に対して(3)はかなり曲線が細やかな曲がりをしているのが分かります。これならば、等高線の読める人にとっては、(3)の等高線で置き換える価値が充分にありそうだ。
一方、別の問題があるという事も理解しておくのが良いだろう。(1)の地形図でさえ、O-MAPにくらべると、崖の表記が非常に大雑把なのに、(2)では更に大雑把になっている。地理院地図で道のない斜面を進むときは、充分に注意する必要がある。斜面の途中で、予想外の崖が現れて動けなくなってしまわないように!
(補足)
- 等高線(5m間隔)も生成でき、よりよく地形がわかるが、1/25000ではこみいって見難くなってしまいがちなので、ここでは10m間隔とした。
- DEM5Aからの等高線生成は、「数値標高モデルから等高線の作成」を参考にして、demtool(ECORIS)とQGISを使った。
- 1/25000地図の作成方法
http://www.gsi.go.jp/MAPSAKUSEI/25000SAKUSEI/25000SAKUSEI-25000sakusei.html - DEM5Aデータの作成方法
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/Laser_index.html - 地図表記についての柳下氏のtweet
https://mobile.twitter.com/Yamahitsuji777/status/1104875382451331072 - 電子国土基本図(地図情報)の取得基準
http://www.gsi.go.jp/common/000054729.pdf
によると、崖は旧基準では「高さ3m以上、長さ75m以上」、新基準では「高さ5m以上、長さ500m以上」になっています。一方O-MAPでは、地図規程(ISOM2017日本語版)によると「高さ1m以上、長さ9m以上」。


