印刷ノウハウをいくつかまとめてみました。
(1)正確な縮尺で印刷する
- 前提として画像取り込みを正しく行う
- LibreOfficeDraw(以下Drawと省略)で印刷する際に等倍を指定(デフォルトは等倍)
- プリンタの出力オプションで縮小・拡大されないようにする
(2)拡大して印刷する
-
調査の時には、拡大して、書き込みしたい場合もあるでしょう。
- プリンタの出力オプション設定で印刷
プリンタにより出来る場合、出来ない場合があります。例として、EPSONのGX5300では、次のように2枚とか4枚に拡大分割して印刷できます。細かい倍率の設定はできません。
- いったんPDFに保存し、画像変換し、印刷したい部分を切り出して印刷
DrawのファイルメニューからでPDFに保存。PDF-Xchangeで開いて、jpeg画像ファイルに変換出力。次にIrfanViewで開いて必要な部分を切り出して印刷。(3)真北が真上でない地図の印刷
- いったんPDFに保存し、画像変換し、回転して、印刷したい部分を切り出して印刷
DrawのファイルメニューからでPDFに保存。PDF-Xchangeで開いて、jpeg画像ファイルに変換出力。次にIrfanViewで開いて必要な部分を回転・切り出して印刷。
- 横浜シティロゲインの場合
真北が真上でない地図を何度も使ってますが、その際の処理はもう少し複雑で、上記の切り出しをした画像ファイルを再度Drawに取り込み、図枠などの後加工をしてから印刷しています。
(rogaine_mm_2)
「無料ソフトで作るロゲイン地図/印刷ノウハウ」への4件のフィードバック
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- いったんPDFに保存し、画像変換し、印刷したい部分を切り出して印刷
すみません、教えて下さい。
等高線の色を強くする方法はありますか?
印刷すると黄色っぽくなって、若干見にくくて。
肥塚さま
この記事で書いている印刷段階では、地図は画像データ化されてしまっているため、色の調整はできるとしても等高線のみを選んで色を変えることはできません。等高線に赤味を加えると等高線でない部分も赤くなってしまいます。
それでも良いなら、EPSONプリンタの場合は印刷設定画面の基本設定タブの中段にある色補正をユーザー設定にしてやる事により「設定」ボタンが押せるようになり、開いた画面から色調整ができます。この画面はプリンターによって異なるので、それぞれのマニュアルをご覧ください。
印刷するものが国土地理院の電子地形図の場合は、最初から画像データになっているので、基本的には上記のとおりで、地図全体の色調整のみです。指定した色のみを変えるという機能を持ったフリーのソフト(PictBear https://www.fenrir-inc.com/jp/pictbear/ )もありますが、かなり使用に慣れる必要があるでしょう。
当記事のシリーズ( http://www.asobox.com/o/blog/457/ )で説明している数値地図(国土基本情報)というベクトルデータから地図を作る場合は自由に設定できますが、電子地形図を使うのにくらべ大分手間がかかります。
新しい電子地形図が出来ていました。電子地形図(インデックスカラー)というものです。データ形式が違うので、新たに購入の必要があります。このデータは、画像ソフトで、等高線のみの色を変更することができます。例えば、IrfanViewであれば、画像を開いて、画像ー>パレットー>パレットの編集で色を変えられます。
(2019-12-11)追記
http://www.asobox.com/o/blog/191211-indexcolor/
にもう少し詳しくまとめました。
すみません遅くなりました。有難うございました。
試してみます。